**(1) 2個のサイコロの場合**
全事象は 6×6=36 通り。 積が6の倍数にならない場合を考える。
* 少なくとも一方のサイコロの目が奇数である必要がある。
* 3の倍数 (3,6) が少なくとも一つも出てはいけない。
1の目が出るサイコロの目は1, 2, 4, 5のいずれかである。
奇数は1, 5の2つ、偶数は2, 4の2つである。
1, 2, 4, 5のいずれかの目しか出ない場合、積は6の倍数にならない。
この確率は各サイコロにおいて 64=32 両方のサイコロの目が1, 2, 4, 5のいずれかの場合、積は6の倍数にならない。
そのような組み合わせの数は 4×4=16 通り。 したがって、積が6の倍数になる確率は、全体から積が6の倍数にならない確率を引けばよい。
1−3616=1−94=95 **(2) 3個のサイコロの場合**
全事象は 6×6×6=216通り。 積が6の倍数にならない場合を考える。これは、以下の両方の条件を満たす場合である。
* 3の倍数(3または6)が全く出ない。
* 2の倍数(2, 4, 6)が1つも出ないか、または2の倍数が1つだけ出て、残りの2つが奇数である。
3の倍数が出ない確率は 64=32 3つのサイコロ全てで3の倍数が出ない確率は (32)3=278 2の倍数が1つも出ない場合を考える。
各サイコロで奇数が出る確率は 21 この確率は (21)3=81 2の倍数が1つだけ出る場合を考える。
2の倍数が出る確率は 21 奇数が出る確率は 21 この確率は (13)(21)(21)2=3×81=83 両方の条件を満たす確率:
(2の倍数が出ない確率) × (3の倍数が出ない確率) = 81 (2の倍数が一つだけ出て、残りの2つが奇数である確率) × (3の倍数が出ない確率) = 83×(32)3/(21)3×43×64=83⋅41=323 したがって、積が6の倍数にならない確率は
81×278+83×64×64×64=271+83×278=271+91=274 よって、積が6の倍数になる確率は
1−274=2723 **(3) n個のサイコロの場合**
積が6の倍数にならない確率は、以下の両方の条件を満たす場合である。
* 3の倍数(3または6)が全く出ない。
* 2の倍数(2, 4, 6)が0個または1個だけである。
3の倍数が出ない確率は 64=32。 n個のサイコロ全てで3の倍数が出ない確率は (32)n 2の倍数が全く出ない確率は (21)n 2の倍数が1つだけ出る確率は (1n)(21)(21)n−1=n(21)n したがって、積が6の倍数にならない確率は
(32)n(21)n+(32)nn(21)n=(32)n(21)n(1+n)=(31)n(1+n) よって、積が6の倍数になる確率は
1−(31)n(n+1) ##