A, B, C, D, Eの5人に、それぞれ自分の名前が書かれた名札が1枚ずつあります。この5枚の名札を各人に1枚ずつランダムに配るとき、以下の確率を求めます。 (1) 5人全員が自分の名札を受け取る確率 (2) ちょうど3人が自分の名札を受け取る確率 (3) ちょうど2人が自分の名札を受け取る確率 (4) ちょうど1人が自分の名札を受け取る確率

確率論・統計学確率順列組み合わせ完全順列確率計算
2025/7/6
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

A, B, C, D, Eの5人に、それぞれ自分の名前が書かれた名札が1枚ずつあります。この5枚の名札を各人に1枚ずつランダムに配るとき、以下の確率を求めます。
(1) 5人全員が自分の名札を受け取る確率
(2) ちょうど3人が自分の名札を受け取る確率
(3) ちょうど2人が自分の名札を受け取る確率
(4) ちょうど1人が自分の名札を受け取る確率

2. 解き方の手順

まず、名札の配り方の総数を考えます。これは5人の順列なので、5!=5×4×3×2×1=1205! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 120 通りです。
(1) 5人全員が自分の名札を受け取る確率は、配り方が1通りしかないので、1/1201/120 です。
(2) ちょうど3人が自分の名札を受け取る場合、残りの2人は必ず他人の名札を受け取ることになります。
3人を選ぶ方法は 5C3=5!3!2!=5×42×1=10{}_5 C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りあります。
残りの2人の名札が入れ替わるのは1通りだけです。したがって、そのような場合の数は10通りです。
確率は 10/120=1/1210/120 = 1/12 です。
(3) ちょうど2人が自分の名札を受け取る場合、残りの3人は誰も自分の名札を受け取らない必要があります。
3人が誰も自分の名札を受け取らない場合の数は、完全順列(撹乱順列)と呼ばれ、3人の場合は2通りです。
2人を選ぶ方法は 5C2=5!2!3!=5×42×1=10{}_5 C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りあります。
したがって、そのような場合の数は 10×2=2010 \times 2 = 20 通りです。
確率は 20/120=1/620/120 = 1/6 です。
(4) ちょうど1人が自分の名札を受け取る場合、残りの4人は誰も自分の名札を受け取らない必要があります。
4人が誰も自分の名札を受け取らない場合の数は、4人の完全順列で9通りです。
1人を選ぶ方法は 5C1=5{}_5 C_1 = 5 通りあります。
したがって、そのような場合の数は 5×9=455 \times 9 = 45 通りです。
確率は 45/120=3/845/120 = 3/8 です。

3. 最終的な答え

(1) 5人全員が自分の名札を受け取る確率: 1/1201/120
(2) ちょうど3人が自分の名札を受け取る確率: 1/121/12
(3) ちょうど2人が自分の名札を受け取る確率: 1/61/6
(4) ちょうど1人が自分の名札を受け取る確率: 3/83/8

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