静止している観測者に向かって、音源が20 m/sで近づきながら、4.0×10^2 Hzの音を10秒間鳴らす。音速は3.4×10^2 m/sとする。 (1) 観測者が観測する音の波長を求める。 (2) 観測者が音源の音を聞く時間を求める。
2025/7/9
1. 問題の内容
静止している観測者に向かって、音源が20 m/sで近づきながら、4.0×10^2 Hzの音を10秒間鳴らす。音速は3.4×10^2 m/sとする。
(1) 観測者が観測する音の波長を求める。
(2) 観測者が音源の音を聞く時間を求める。
2. 解き方の手順
(1) 観測者が観測する音の波長を求める。
ドップラー効果により、観測者が観測する振動数 は、音源の振動数 、音速 、音源の速度 を用いて、以下の式で表される。
問題文より、 Hz、 m/s、 m/s であるから、
Hz
観測者が観測する音の波長 は、 で求められる。
m
(2) 観測者が音源の音を聞く時間を求める。
音源が10秒間音を出している間に、音源は観測者に向かって進んでいる。音源が出した音の波の数は、音源が発した波の数と観測者が受け取る波の数は等しいことから、音源が10秒間に出した波の数と、観測者が受け取る波の数は等しい。
観測者が受け取る振動数は Hzなので、観測者が受け取る波の数は ( は観測者が音を聞く時間)である。
一方、音源が発する振動数は Hzであり、音源が音を出している時間は10秒なので、音源が出した波の数は である。
したがって、 より、 秒。
3. 最終的な答え
(1) 観測者が観測する音の波長は 0.8 m
(2) 観測者は音源の音を 9.41 秒間聞く