$A$円をある年の初めに借り、その年の終わりから同額ずつ$n$回で返済する。年利率を$r(>0)$とし、1年ごとの複利法とするとき、毎回の返済金額を求める。

応用数学金利計算複利計算数列金融
2025/7/9

1. 問題の内容

AA円をある年の初めに借り、その年の終わりから同額ずつnn回で返済する。年利率をr(>0)r(>0)とし、1年ごとの複利法とするとき、毎回の返済金額を求める。

2. 解き方の手順

毎回の返済額をxx円とする。
1年後の借金の元利合計は A(1+r)A(1+r) 円である。
1回目の返済後の借金は A(1+r)xA(1+r) - x 円となる。
2年後の借金の元利合計は (A(1+r)x)(1+r)=A(1+r)2x(1+r)(A(1+r) - x)(1+r) = A(1+r)^2 - x(1+r) 円である。
2回目の返済後の借金は A(1+r)2x(1+r)xA(1+r)^2 - x(1+r) - x 円となる。
同様に、kk回目の返済後の借金は A(1+r)kxi=0k1(1+r)iA(1+r)^k - x \sum_{i=0}^{k-1} (1+r)^i 円となる。
nn回目の返済後には借金はなくなるので、
A(1+r)nxi=0n1(1+r)i=0A(1+r)^n - x \sum_{i=0}^{n-1} (1+r)^i = 0
が成り立つ。
i=0n1(1+r)i=(1+r)n1(1+r)1=(1+r)n1r\sum_{i=0}^{n-1} (1+r)^i = \frac{(1+r)^n - 1}{(1+r) - 1} = \frac{(1+r)^n - 1}{r}
であるから、
A(1+r)nx(1+r)n1r=0A(1+r)^n - x \frac{(1+r)^n - 1}{r} = 0
A(1+r)n=x(1+r)n1rA(1+r)^n = x \frac{(1+r)^n - 1}{r}
x=A(1+r)nr(1+r)n1x = \frac{A(1+r)^n r}{(1+r)^n - 1}

3. 最終的な答え

Ar(1+r)n(1+r)n1\frac{Ar(1+r)^n}{(1+r)^n-1}

「応用数学」の関連問題

与えられた道路網において、O地点から出発し、以下の条件を満たす最短経路の数を求める問題です。 (1) A地点を通りP地点へ行く経路の数 (2) B地点を通りP地点へ行く経路の数 (3) A地点とB地点...

最短経路組み合わせ道路網場合の数
2025/7/15

与えられた数式 $K_p = \frac{(8.0 \times 10^6 Pa)^2}{(4.0 \times 10^6 Pa)(1.2 \times 10^9 Pa)^3}$ を計算し、結果を求め...

数式計算物理指数計算
2025/7/15

ニュートン法を用いて、$f(x) = x^2 - 114$ の根を求める問題を解く。初期値$x_0 = 11$ から始めて、$x_1$と$x_2$を計算する。

ニュートン法数値計算根の近似
2025/7/15

問題3と問題4に関する問題が出されています。 問題3は光電効果に関する問題で、(1)ではリチウムに特定の波長の光を当てた際に飛び出す電子の最大運動エネルギーを求め、(2)ではナトリウムD線の光子のエネ...

物理光電効果コンプトン散乱エネルギー保存運動量保存プランク定数
2025/7/15

2期間モデルにおける消費者の効用関数 $U(c_1, c_2) = 100 + 0.9 c_1^{0.7} c_2^{0.3}$ が与えられたとき、設備投資関数が外生的な場合の45度線分析における財政...

経済学マクロ経済学効用関数財政支出乗数45度線分析限界消費性向コブ・ダグラス型効用関数
2025/7/15

実質金利が与えられた資本と実質所得を得る消費者の2期間にわたる効用最大化を考える。効用関数が $U(c_1, c_2) = 100 + 0.9c_1^{0.7}c_2^{0.3}$ で与えられるとき、...

経済学効用最大化45度線分析財政支出乗数限界消費性向
2025/7/15

平行板電極ABに電圧Vをかけたとき、Aから初速度0で加速された電子がBに到達する直前の速さ、運動量、波長を求める。電子の質量はm、電気素量はe、プランク定数はhとする。

電磁気学量子力学ド・ブロイ波長クーロン力運動エネルギー運動量
2025/7/15

制約条件 $g(x,y) = 5x + 9y - 240 = 0$ のもとで、関数 $f(x,y) = 5\ln(x) + 3\ln(y)$ の極値を求める問題です。ラグランジュ関数 $L(x,y,\...

ラグランジュの未定乗数法極値ヘッセ行列制約条件偏微分
2025/7/15

問題は2つあります。 1つ目の問題は、ベクトル$\vec{A} = 3\vec{i} - \vec{j} + 2\vec{k}$と$\vec{B} = -\vec{i} + 4\vec{j} - \v...

ベクトル運動速度加速度軌跡
2025/7/15

与えられた行列の積を計算し、その結果を双曲線関数で表現する。 ただし、双曲線関数は $\cosh y = \frac{e^y + e^{-y}}{2}$ および $\sinh y = \frac{e^...

行列双曲線関数加法定理線形代数
2025/7/15