4次元ベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 1 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}$ と $\vec{b} = \begin{pmatrix} -1 \\ 0 \\ 2 \\ 2 \end{pmatrix}$ によって張られる空間 $L = L(\vec{a}, \vec{b})$ は、どのような点の集まりであるかを定義する。

代数学線形代数ベクトル線形結合空間
2025/7/10

1. 問題の内容

4次元ベクトル a=(2101)\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 1 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}b=(1022)\vec{b} = \begin{pmatrix} -1 \\ 0 \\ 2 \\ 2 \end{pmatrix} によって張られる空間 L=L(a,b)L = L(\vec{a}, \vec{b}) は、どのような点の集まりであるかを定義する。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} によって張られる空間 LL は、a\vec{a}b\vec{b} の線形結合で表されるベクトルの集合です。すなわち、LL に属する任意のベクトル x\vec{x} は、ある実数 s,ts, t を用いて次のように表すことができます。
x=sa+tb\vec{x} = s\vec{a} + t\vec{b}
具体的に成分で表すと、
x=s(2101)+t(1022)=(2sts2ts+2t)\vec{x} = s \begin{pmatrix} 2 \\ 1 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} -1 \\ 0 \\ 2 \\ 2 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 2s - t \\ s \\ 2t \\ s + 2t \end{pmatrix}
したがって、空間 LL は、(x1x2x3x4)=(2sts2ts+2t)\begin{pmatrix} x_1 \\ x_2 \\ x_3 \\ x_4 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 2s - t \\ s \\ 2t \\ s + 2t \end{pmatrix} の形で表される4次元ベクトルの集合です。

3. 最終的な答え

4次元ベクトル a\vec{a}b\vec{b} によって張られる空間 LL は、実数 s,ts, t を用いて x=sa+tb=(2sts2ts+2t)\vec{x} = s\vec{a} + t\vec{b} = \begin{pmatrix} 2s - t \\ s \\ 2t \\ s + 2t \end{pmatrix} と表される4次元ベクトルの集合である。

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