4人でじゃんけんを繰り返し、ただ一人の勝者が決まるまで行う。負けた人は次の回以降参加しない。 (1) 1回目で3人が勝ち、1人だけ負ける確率を求める。 (2) 2回目でただ1人の勝者が決まる確率を求める。ただし、1回目でただ1人の勝者が決まる場合は除く。

確率論・統計学確率じゃんけん組み合わせ条件付き確率
2025/7/12

1. 問題の内容

4人でじゃんけんを繰り返し、ただ一人の勝者が決まるまで行う。負けた人は次の回以降参加しない。
(1) 1回目で3人が勝ち、1人だけ負ける確率を求める。
(2) 2回目でただ1人の勝者が決まる確率を求める。ただし、1回目でただ1人の勝者が決まる場合は除く。

2. 解き方の手順

(1) 1回目で3人が勝ち、1人だけ負ける確率
4人の中から負ける1人を選ぶ方法は4通り。
3人が勝つためには、全員が同じ手を出す必要がある。
3人の出す手の組み合わせは3通り(グー、チョキ、パー)。
よって、1回目で3人が勝ち、1人が負ける場合の数は 4×3=124 \times 3 = 12 通り。
4人の手の出し方の総数は 34=813^4 = 81 通り。
したがって、1回目で3人が勝ち、1人が負ける確率は 1281=427\frac{12}{81} = \frac{4}{27}
(2) 2回目でただ1人の勝者が決まる確率
1回目で勝者が決まらない場合は、あいこになるか、2人または3人が勝つ場合がある。
1回目で1人の勝者が決まる場合は除外する。
まず、1回目があいこになる確率を求める。
全員が同じ手を出す確率は 381=127\frac{3}{81} = \frac{1}{27}
全員が異なる手を出す確率は 00
あいこになるのは、全員が同じ手を出す場合、または2種類の手が出ている場合。
2種類の手が出る場合、手の組み合わせは (32)=3{3 \choose 2}=3 通り。
手の出し方は 24=162^4 = 16 通り。ただし、全員が同じ手の2通りを除くので 162=1416-2 = 14通り。
3×14=423 \times 14 = 42通り。
よってあいこになる確率は3+4281=4581=59\frac{3+42}{81} = \frac{45}{81}=\frac{5}{9}.
1回目で2人が勝つ確率は、4人から2人を選ぶ組み合わせが(42)=6{4 \choose 2}=6通り。
勝つ手の組み合わせは3通り。あいこになる手の組み合わせは2通り。
よって、1回目で2人が勝つ確率は 6×3×281=3681=49\frac{6 \times 3 \times 2}{81} = \frac{36}{81} = \frac{4}{9}
1回目で3人が勝つ確率は 427\frac{4}{27}
1回目があいこだった場合、2回目で1人が勝つ確率は 39=13\frac{3}{9}=\frac{1}{3}
1回目に2人が勝った場合、2回目で1人が勝つ確率は 23\frac{2}{3}
1回目に3人が勝った場合、2回目で1人が勝つ確率は 33=1\frac{3}{3}=1
2回目でただ1人の勝者が決まる確率は、
(59)×(13)+(49)×(23)+(427)×(1)=527+827+427=1727(\frac{5}{9}) \times (\frac{1}{3}) + (\frac{4}{9}) \times (\frac{2}{3}) + (\frac{4}{27}) \times (1) = \frac{5}{27} + \frac{8}{27} + \frac{4}{27} = \frac{17}{27}.

3. 最終的な答え

(1) 427\frac{4}{27}
(2) 1727\frac{17}{27}

「確率論・統計学」の関連問題

箱の中に-4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3と書かれた8個のボールが入っている。この箱から3個のボールを同時に取り出す。以下の確率を求めよ。 (1) 取り出した3個のボールに書かれた数...

確率組み合わせ期待値場合の数
2025/7/17

ある選挙区でA候補とB候補の2人が出馬した。無作為に100票を開票したところ、A候補が70票、B候補が30票であった。仮説検定の考え方を用いて、基準となる確率を1%とした場合、A氏は当選確実と判断して...

仮説検定二項検定確率分布統計有意水準
2025/7/17

与えられたデータは1994年から2020年の最終消費支出額系列(単位:兆円)であり、四半期ごとのデータが含まれています。問題は以下の通りです。 * D列に季節調整系列を計算し、小数第4位まで表示す...

時系列分析季節調整増加率データ分析
2025/7/17

10個のデータがあり、そのうち5個のデータの平均が4、標準偏差が2である。残りの5個のデータの平均は8、標準偏差は6である。 (1)全体の平均を求めよ。 (2)全体の分散を求めよ。

平均分散標準偏差データの分析
2025/7/17

与えられた10個のデータ: 1, 3, 2, 4, 2, 10, 5, 1, 10, 2 について、平均値、中央値(メジアン)、最頻値(モード)、範囲(レンジ)、四分位数、四分位範囲、四分位偏差、分散...

記述統計平均値中央値最頻値範囲四分位数四分位範囲四分位偏差分散標準偏差
2025/7/17

確率変数 $X$ が正規分布 $N(20, 25)$ に従うとき、以下の確率を標準正規分布表を用いて求める。 (1) $P(22 \le X \le 27)$ (2) $P(16 \l...

正規分布確率標準化標準正規分布
2025/7/17

確率論における「独立な試行」とはどのようなことかを30字以上で説明する問題です。

確率独立試行確率の定義事象
2025/7/17

10本のくじの中に当たりくじが3本ある。AとBが順番にくじを1本ずつ引くとき、2人とも当たる確率を求める。Aが引いたくじを元に戻す場合と、元に戻さない場合で、それぞれどのような確率の考え方を用いるのが...

確率独立事象乗法定理くじ引き
2025/7/17

あるくじの賞金と本数が表で与えられている。(1)このくじの賞金の期待値を求め、(2)このくじが1本250円のとき、参加すべきかどうかを期待値を根拠に30字以上で答える。

期待値確率くじ
2025/7/17

袋の中に1から3の数字が書かれた白球が3個と、4から7の数字が書かれた赤球が4個入っている。この袋から球を1つ取り出すとき、白球が出る事象をA、奇数の球が出る事象をBとする。このとき、条件付き確率 $...

確率条件付き確率事象
2025/7/17