問題は2つあります。 1つ目の問題は、ベクトル$\vec{A} = 3\vec{i} - \vec{j} + 2\vec{k}$と$\vec{B} = -\vec{i} + 4\vec{j} - \vec{k}$が与えられたときに、以下のものを求める問題です。 (1) $\vec{A} + \vec{B}$ (2) $2\vec{A} - 3\vec{B}$ (3) $\vec{A}$の大きさ $|\vec{A}|$ (4) $\vec{A}$と同じ向きの単位ベクトル $\hat{A}$ 2つ目の問題は、ある質点の位置ベクトル$\vec{r}(t) = t\vec{i} - \frac{1}{2}t^2\vec{j}$が与えられたときに、以下のものを求める問題です。 (1) 速度、速さ、加速度、初期位置、初速度 (2) この質点の軌跡の方程式を求め、0 ≤ t ≤ 2での軌跡を描く。

応用数学ベクトル運動速度加速度軌跡
2025/7/15

1. 問題の内容

問題は2つあります。
1つ目の問題は、ベクトルA=3ij+2k\vec{A} = 3\vec{i} - \vec{j} + 2\vec{k}B=i+4jk\vec{B} = -\vec{i} + 4\vec{j} - \vec{k}が与えられたときに、以下のものを求める問題です。
(1) A+B\vec{A} + \vec{B}
(2) 2A3B2\vec{A} - 3\vec{B}
(3) A\vec{A}の大きさ A|\vec{A}|
(4) A\vec{A}と同じ向きの単位ベクトル A^\hat{A}
2つ目の問題は、ある質点の位置ベクトルr(t)=ti12t2j\vec{r}(t) = t\vec{i} - \frac{1}{2}t^2\vec{j}が与えられたときに、以下のものを求める問題です。
(1) 速度、速さ、加速度、初期位置、初速度
(2) この質点の軌跡の方程式を求め、0 ≤ t ≤ 2での軌跡を描く。

2. 解き方の手順

**

1. ベクトルの計算**

(1) A+B\vec{A} + \vec{B} を計算します。それぞれの成分を足し合わせます。
(2) 2A3B2\vec{A} - 3\vec{B} を計算します。それぞれのベクトルをスカラー倍し、成分ごとに引き算します。
(3) A\vec{A} の大きさ A|\vec{A}| を計算します。A=Ax2+Ay2+Az2|\vec{A}| = \sqrt{A_x^2 + A_y^2 + A_z^2} で計算します。
(4) A\vec{A} と同じ向きの単位ベクトル A^\hat{A} を計算します。A^=AA\hat{A} = \frac{\vec{A}}{|\vec{A}|} で計算します。
**

2. 質点の運動**

(1) 速度v(t)\vec{v}(t)は位置ベクトルr(t)\vec{r}(t)の時間微分で求めます。
v(t)=dr(t)dt\vec{v}(t) = \frac{d\vec{r}(t)}{dt}
速さv(t)v(t)は速度ベクトルの大きさで求めます。
v(t)=v(t)v(t) = |\vec{v}(t)|
加速度a(t)\vec{a}(t)は速度ベクトルv(t)\vec{v}(t)の時間微分で求めます。
a(t)=dv(t)dt\vec{a}(t) = \frac{d\vec{v}(t)}{dt}
初期位置はt=0t=0のときの位置ベクトルr(0)\vec{r}(0)です。
初速度はt=0t=0のときの速度ベクトルv(0)\vec{v}(0)です。
(2) 軌跡の方程式を求めます。r(t)=ti12t2j\vec{r}(t) = t\vec{i} - \frac{1}{2}t^2\vec{j}なので、x=tx = ty=12t2y = -\frac{1}{2}t^2となります。ttを消去して、yyxxの関数で表します。
y=12x2y = -\frac{1}{2}x^2
0t20 \leq t \leq 2 での軌跡を描くには、ttを0から2まで変化させたときの(x,y)(x, y)の値をいくつか計算し、それらを結ぶことで軌跡を描画できます。
t=0t=0のとき、(x,y)=(0,0)(x,y) = (0, 0)
t=1t=1のとき、(x,y)=(1,1/2)(x,y) = (1, -1/2)
t=2t=2のとき、(x,y)=(2,2)(x,y) = (2, -2)

3. 最終的な答え

**

1. ベクトルの計算**

(1) A+B=(31)i+(1+4)j+(21)k=2i+3j+k\vec{A} + \vec{B} = (3-1)\vec{i} + (-1+4)\vec{j} + (2-1)\vec{k} = 2\vec{i} + 3\vec{j} + \vec{k}
(2) 2A3B=2(3ij+2k)3(i+4jk)=(6+3)i+(212)j+(4+3)k=9i14j+7k2\vec{A} - 3\vec{B} = 2(3\vec{i} - \vec{j} + 2\vec{k}) - 3(-\vec{i} + 4\vec{j} - \vec{k}) = (6+3)\vec{i} + (-2-12)\vec{j} + (4+3)\vec{k} = 9\vec{i} - 14\vec{j} + 7\vec{k}
(3) A=32+(1)2+22=9+1+4=14|\vec{A}| = \sqrt{3^2 + (-1)^2 + 2^2} = \sqrt{9 + 1 + 4} = \sqrt{14}
(4) A^=AA=3ij+2k14=314i114j+214k\hat{A} = \frac{\vec{A}}{|\vec{A}|} = \frac{3\vec{i} - \vec{j} + 2\vec{k}}{\sqrt{14}} = \frac{3}{\sqrt{14}}\vec{i} - \frac{1}{\sqrt{14}}\vec{j} + \frac{2}{\sqrt{14}}\vec{k}
**

2. 質点の運動**

(1) 速度: v(t)=dr(t)dt=itj\vec{v}(t) = \frac{d\vec{r}(t)}{dt} = \vec{i} - t\vec{j}
速さ: v(t)=v(t)=12+(t)2=1+t2v(t) = |\vec{v}(t)| = \sqrt{1^2 + (-t)^2} = \sqrt{1 + t^2}
加速度: a(t)=dv(t)dt=j\vec{a}(t) = \frac{d\vec{v}(t)}{dt} = -\vec{j}
初期位置: r(0)=0i12(0)2j=0\vec{r}(0) = 0\vec{i} - \frac{1}{2}(0)^2\vec{j} = \vec{0}
初速度: v(0)=i0j=i\vec{v}(0) = \vec{i} - 0\vec{j} = \vec{i}
(2) 軌跡の方程式: y=12x2y = -\frac{1}{2}x^2
0t20 \leq t \leq 2 の範囲の軌跡は、放物線 y=12x2y = -\frac{1}{2}x^20x20 \leq x \leq 2 の部分。 具体的には、(0,0)(0,0), (1,1/2)(1, -1/2), (2,2)(2, -2)を通る放物線。

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