まず、初期濃度と最終濃度を計算します。
初期濃度は、0.80 g / 10 mL = 0.08 g/mL = 8.0 w/v%です。
最終濃度は、4.0 w/v%です。
一次反応における濃度変化は以下の式で表されます。
ln(Ct)−ln(C0)=−kt ここで、Ctは時刻tにおける濃度、C0は初期濃度、kは速度定数、tは時間です。 問題文より溶解速度が分解速度に比べて十分速いため、溶解度を考慮し、分解反応は溶液中で飽和溶解度以下でのみ起こると考えられます。溶解度(5.0 w/v%)を超える8.0 w/v%から5.0 w/v%になるまでは、溶解が瞬時に起こるとみなします。そのため、5.0 w/v%からの分解を考えることになります。
したがって、初期濃度C0を5.0 w/v%とし、最終濃度Ctを4.0 w/v%として式に代入します。 ln(4.0)−ln(5.0)=−0.040t ln(5.04.0)=−0.040t ln(0.8)=−0.040t ln(0.8)は、ln(54)=ln(522)=2ln(2)−ln(5)と変形できます。 さらに、ln(5)=ln(210)=ln(10)−ln(2)と変形できるため、 2ln(2)−ln(5)=2ln(2)−(ln(10)−ln(2))=3ln(2)−ln(10)となります。 問題文より、ln(2)=0.69、ln(10)=2.3なので、 3ln(2)−ln(10)=3×0.69−2.3=2.07−2.3=−0.23 したがって、ln(0.8)=−0.23 −0.23=−0.040t t=0.0400.23=423=5.75 次に、濃度が5.0 w/v%から4.0 w/v%になるまでの時間を計算します。
ln(4.0)−ln(5.0)=−0.040t t=0.040ln(5.0)−ln(4.0)=0.040ln(5/4)=0.040ln(1.25) ln(1.25)=ln(5/4)=ln(5)−ln(4)=ln(10/2)−ln(2∗2)=ln(10)−ln(2)−2ln(2)=ln(10)−3ln(2)=2.3−3(0.69)=2.3−2.07=0.23 よって、t=0.040.23=5.75 最後に、溶解度を超える8.0 w/v%から5.0 w/v%になるまでの時間を考慮する必要はありません。
求めた時間は5.75時間なので、最も近い値は選択肢の中で26です。ただし、これは誤りです。溶解度を考慮した計算で、4.0 w/v%になるまでの時間が5.75時間と求まりました。しかし、問題文をよく読むと、溶解速度は分解速度よりも十分に速いと書かれています。これは、溶解過程の時間は無視できるほど短いことを意味します。初期濃度が飽和溶解度を超えているため、直ちに5.0 w/v%まで溶解し、その後の濃度変化は分解反応によって支配されます。
初期濃度:5.0 w/v%
最終濃度:4.0 w/v%
分解速度定数:0.040 h−1 ln(4.0)−ln(5.0)=−0.04t ln(4/5)=−0.04t ln(0.8)=−0.04t t=0.04−ln(0.8) t=0.04−ln(4/5) t=0.04ln(5/4) t=0.04ln(1.25) t=0.04ln(5)−ln(4)=0.04ln(5)−2ln(2) t=0.04ln(10/2)−2ln(2)=0.04ln(10)−ln(2)−2ln(2)=0.04ln(10)−3ln(2) t=0.042.3−3(0.69)=0.042.3−2.07=0.040.23=5.75 ただし、選択肢には5.75に近い数値がないため、計算ミスか近似値の誤りが考えられます。ln(0.8) ≒ -0.223なので、
t = 0.223 / 0.04 ≒ 5.575となります。