1. 問題の内容
相関係数と偏相関係数に関する記述の中で、誤っているものを全て選択する問題です。
2. 解き方の手順
a. 相関係数は、常に-1以上1以下の値をとります。したがって、「相関係数は絶対値が1以下にならない場合がある」という記述は誤りです。相関係数の絶対値は1を超えることはありません。
b. 第3の変数が2つの変数両方に影響を与えている場合、見かけ上の相関が実際よりも大きく見えたり、または無相関に見えたりすることがあります。これはあり得る現象です。
c. 偏相関係数は、他の変数の影響を取り除いた上での2変数間の相関関係を見るものですが、偏相関係数を求めるだけで因果関係を推測できるとは限りません。因果関係の推測には、偏相関係数の値だけでなく、様々な要因を考慮する必要があります。したがって、この記述は誤りです。
d. 相関係数と偏相関係数の正負が一致しないことはあります。例えば、直接的な相関が負であっても、ある変数を統制すると正の相関が現れることがあります。したがって、この記述は誤りです。
3. 最終的な答え
a. 相関係数は絶対値が1以下にならない場合がある。
c. 偏相関係数を求めることで、2つの変数間の因果関係が推測できる。
d. 相関係数と偏相関係数の正負は必ず一致する。