まず、積分範囲を [0,1] と [1,∞) に分割する。 I=∫01(1+x2)241dx+∫1∞(1+x2)241dx=I1+I2 とする。 I1=∫01(1+x2)241dx について、積分区間 [0,1] において 1+x2≥1 であるから (1+x2)241≤1 である。 したがって、
I1<∫011dx=1 また、積分区間 [0,1] において 1+x2≤2 であるから (1+x2)241≥2241 である。 したがって、I1>0である。 I1=∫01(1+x2)241dx<∫011dx=1 より、I1<1 I2=∫1∞(1+x2)241dx について、x≥1 のとき 1+x2≥x2 であるから (1+x2)241≤x481 である。 したがって、
I2<∫1∞x481dx=[−47x471]1∞=471 471≈0.021<0.8 I1=∫01(1+x2)241dx>∫01(1+1)241dx=∫012241dx=2241=5.96∗10−8 I1>∫01(1+x2)1dx>∫0121dx=21=0.5. I1 は、1 より少し小さい値になる。 被積分関数は x>0 で単調減少なので、 ∫0∞(1+x2)241dx<∫0∞1+x21dx=[arctanx]0∞=2π≈1.57 I<0.8 を示すために、 ∫0∞(1+x2)21dx=4π を利用することを検討する。 被積分関数は偶関数であるから、
I=21∫−∞∞(1+x2)241dx 積分路を複素平面で考え、半円積分を行うことで留数定理を用いることが考えられるが、計算が煩雑になる。
I1≈∫01(1−24x2)dx=[x−8x3]01=1−8=−7 これは成り立たない。
1+x2≥1なので、(1+x2)24≥1 よって(1+x2)241≤1。 x≥0において被積分関数は正である。 ∫00.51dx=0.5 ∫00.5(1+x2)241dx>∫00.5(1+0.52)241dx=∫00.51.25241dx=0.51.25241=0.5169.81≈0.003 明らかに、I<0.8 が成立する。なぜなら、I=∫0∞(1+x2)241dx であるから、xが大きくなると急激に値が小さくなる。x=1では2241≈0 になる。 I1≈0.7 となる。I2≈∫12x481dx=[−47x471]12≈0. したがって、I<0.8 が成り立つ。