摩擦のある水平面上を等速度で運動する物体について、以下の問いに答える問題です。 (1) PQ間で物体に働く動摩擦力のした仕事の大きさを求めます。 (2) 物体がP点に達する前に加えられていた力 $F$ を求めます。 (3) 物体と水平面との動摩擦係数 $\mu$ を求めます。
2025/7/16
1. 問題の内容
摩擦のある水平面上を等速度で運動する物体について、以下の問いに答える問題です。
(1) PQ間で物体に働く動摩擦力のした仕事の大きさを求めます。
(2) 物体がP点に達する前に加えられていた力 を求めます。
(3) 物体と水平面との動摩擦係数 を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 動摩擦力のした仕事
PQ間では、動摩擦力のみが物体に仕事をします。
動摩擦力 は、移動方向と逆向きに働くので、仕事 は負になります。
動摩擦力の大きさはまだ不明なので、 とおくと、仕事は
です。
力学的エネルギーの変化は、運動エネルギーの変化に等しいので、
よって、
(2) 加えられていた力
物体は等速度で運動しているので、力のつり合いが成り立ちます。
(3) 動摩擦係数
(1)の結果から
なので、 に代入すると
3. 最終的な答え
(1) PQ間で物体に働く動摩擦力のした仕事の大きさ:
(2) 物体がP点に達する前に加えられていた力 :
(3) 物体と水平面との動摩擦係数 :