放射性原子の崩壊を表す微分方程式 $\frac{dN(t)}{dt} = -kN(t)$ が与えられています。ここで、$N(t)$ は時刻 $t$ における放射性原子の数、$k$ は正の定数です。 (1) この微分方程式を解き、時間 $t$ における原子の数 $N(t)$ を求めます。初期条件は $t=0$ のとき $N(0) = N_0$ です。 (2) 放射性原子の数が最初の半分、つまり $\frac{N_0}{2}$ になる時間(半減期)を求めます。
2025/7/16
1. 問題の内容
放射性原子の崩壊を表す微分方程式 が与えられています。ここで、 は時刻 における放射性原子の数、 は正の定数です。
(1) この微分方程式を解き、時間 における原子の数 を求めます。初期条件は のとき です。
(2) 放射性原子の数が最初の半分、つまり になる時間(半減期)を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 微分方程式 を解きます。
この微分方程式は変数分離法で解くことができます。
両辺を積分すると、
ここで、 は積分定数です。
指数関数をとると、
を改めて とおくと、 となります。
初期条件 のとき を用いると、
したがって、 となり、
が得られます。
(2) 放射性原子の数が最初の半分になる時間(半減期)を とします。つまり、 となる を求めます。
両辺の自然対数をとると、
3. 最終的な答え
(1) 時間 での原子の数 は、
(2) 半減期は、