質量 $m$ の質点が、角速度 $\omega$ で半径 $r$ の円運動をしているとき、以下の量を求める問題です。 (1) 向心力の大きさ (2) 合力の接線成分の大きさ (3) 運動量の大きさ (4) 角運動量の大きさ 選択肢として、1: $mr\omega$, 2: $mr\omega^2$, 3: $mr^2\omega$, 4: $mr\frac{d\omega}{dt}$, 5: $\frac{1}{2}mr^2\omega^2$ が与えられています。
2025/7/17
1. 問題の内容
質量 の質点が、角速度 で半径 の円運動をしているとき、以下の量を求める問題です。
(1) 向心力の大きさ
(2) 合力の接線成分の大きさ
(3) 運動量の大きさ
(4) 角運動量の大きさ
選択肢として、1: , 2: , 3: , 4: , 5: が与えられています。
2. 解き方の手順
(1) 向心力:
向心力は、円運動の中心に向かう力であり、その大きさは、質量 、速さ 、半径 を用いて で表されます。また、速さ は、角速度 を用いて と表されるため、向心力の大きさは、
となります。
(2) 合力の接線成分:
角速度 が一定である(等速円運動)ため、角加速度 は 0 です。したがって、接線方向の加速度も 0 となり、合力の接線成分の大きさも 0 となります。選択肢には0がないため、問題が不適切である可能性があります。またはは一定とは限らないので、
となります。
(3) 運動量:
運動量 は、質量 と速度 の積で表され、 です。円運動の場合、 なので、
となります。
(4) 角運動量:
角運動量 は、位置ベクトル と運動量ベクトル の外積で定義されます。大きさは、 となります。
3. 最終的な答え
(1) 向心力の大きさ: (選択肢2)
(2) 合力の接線成分の大きさ:0 もしくは (選択肢4)
(3) 運動量の大きさ: (選択肢1)
(4) 角運動量の大きさ: (選択肢3)