放物線 $y = x^2 - 2x + 1$ と直線 $y = mx$ について、以下の問いに答えます。 (1) 放物線と直線が異なる2点P, Qで交わるための $m$ の範囲を求めます。 (2) 線分PQの中点Mの座標を $m$ で表します。 (3) $m$ が(1)で求めた範囲を動くとき、点Mの軌跡を求めます。

代数学二次関数放物線直線交点判別式解と係数の関係軌跡
2025/7/17
はい、承知いたしました。問題の解法を以下に示します。

1. 問題の内容

放物線 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 と直線 y=mxy = mx について、以下の問いに答えます。
(1) 放物線と直線が異なる2点P, Qで交わるための mm の範囲を求めます。
(2) 線分PQの中点Mの座標を mm で表します。
(3) mm が(1)で求めた範囲を動くとき、点Mの軌跡を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 と直線 y=mxy = mx の交点を求めるため、yy を消去し、xx の二次方程式を作ります。
x22x+1=mxx^2 - 2x + 1 = mx
x2(2+m)x+1=0x^2 - (2+m)x + 1 = 0
この二次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 であることです。
D=(2+m)24(1)(1)=m2+4m+44=m2+4mD = (2+m)^2 - 4(1)(1) = m^2 + 4m + 4 - 4 = m^2 + 4m
m2+4m>0m^2 + 4m > 0
m(m+4)>0m(m+4) > 0
したがって、m<4m < -4 または m>0m > 0
(2) 二次方程式 x2(2+m)x+1=0x^2 - (2+m)x + 1 = 0 の2つの解を x1,x2x_1, x_2 とします。
解と係数の関係より、x1+x2=2+mx_1 + x_2 = 2+m です。
線分PQの中点Mの xx 座標は x1+x22=2+m2\frac{x_1 + x_2}{2} = \frac{2+m}{2} となります。
中点Mの yy 座標は、y=mxy = mx より、y=m2+m2=2m+m22y = m \cdot \frac{2+m}{2} = \frac{2m+m^2}{2} となります。
したがって、点Mの座標は (2+m2,2m+m22)(\frac{2+m}{2}, \frac{2m+m^2}{2}) です。
(3) 点Mの座標を (X,Y)(X, Y) とすると、X=2+m2X = \frac{2+m}{2} , Y=2m+m22Y = \frac{2m+m^2}{2} です。
m=2X2m = 2X - 2YY に代入します。
Y=2(2X2)+(2X2)22=4X4+4X28X+42=4X24X2=2X22XY = \frac{2(2X-2) + (2X-2)^2}{2} = \frac{4X - 4 + 4X^2 - 8X + 4}{2} = \frac{4X^2 - 4X}{2} = 2X^2 - 2X
Y=2X22X=2(X2X)=2(X12)212Y = 2X^2 - 2X = 2(X^2 - X) = 2(X - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{2}
m<4m < -4 のとき、X=2+m2<242=1X = \frac{2+m}{2} < \frac{2-4}{2} = -1
m>0m > 0 のとき、X=2+m2>2+02=1X = \frac{2+m}{2} > \frac{2+0}{2} = 1
したがって、点Mの軌跡は、放物線 y=2x22xy = 2x^2 - 2xx<1x < -1 または x>1x > 1 の部分です。

3. 最終的な答え

(1) m<4m < -4 または m>0m > 0
(2) (2+m2,2m+m22)(\frac{2+m}{2}, \frac{2m+m^2}{2})
(3) y=2x22xy = 2x^2 - 2x (x<1x < -1 または x>1x > 1)

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