問題6: (1) 密度が一様な物体を水(密度$\rho_0$)に浮かべたとき、物体の体積$V$の3分の1が水面より下に沈んだ。この物体の密度$\rho$を求めよ。 (2) 力を加えて物体全体を水面より下に沈めたい。必要な力の大きさ$f$を求めよ。 問題7: 水平でなめらかな床上で、ばね定数$k$のばねの一端を固定し、他端に質量$m$の物体をつけて置く。物体に力を加えてばねが$x$伸びた位置で静かに手を離す。ばねが自然の長さになったときの物体の速さ$v$を求めよ。 問題8: 長さ$l$の軽いひもにおもりを付け、他端を点Oに固定する。おもりを点Aまで持ち上げて静かに放すと、最下点Bを通過し、ある高さの点Cで一瞬止まり、再び点Aまで戻り、その運動を繰り返した。$\angle AOB = \theta$のとき、おもりが点Bを通過する瞬間の速さ$v$を求めよ。 問題9: 水平な床と斜面がつながっている。床のAB間はあらいが、他はなめらかである。床の一部分にばね定数$k$のばねをつけ、一端に質量$m$の物体を押しあてて、ばねを自然の長さから$l$だけ縮めた。AB間の物体と床との間の動摩擦係数を$\mu'$とする。ばねを解放した後、物体はAB間を通過した後、図の斜面を上り、最高点Cに達した。Cは床から高さ$h$の位置であった。あらい床AB間の距離を求めよ。
2025/7/17
1. 問題の内容
問題6:
(1) 密度が一様な物体を水(密度)に浮かべたとき、物体の体積の3分の1が水面より下に沈んだ。この物体の密度を求めよ。
(2) 力を加えて物体全体を水面より下に沈めたい。必要な力の大きさを求めよ。
問題7:
水平でなめらかな床上で、ばね定数のばねの一端を固定し、他端に質量の物体をつけて置く。物体に力を加えてばねが伸びた位置で静かに手を離す。ばねが自然の長さになったときの物体の速さを求めよ。
問題8:
長さの軽いひもにおもりを付け、他端を点Oに固定する。おもりを点Aまで持ち上げて静かに放すと、最下点Bを通過し、ある高さの点Cで一瞬止まり、再び点Aまで戻り、その運動を繰り返した。のとき、おもりが点Bを通過する瞬間の速さを求めよ。
問題9:
水平な床と斜面がつながっている。床のAB間はあらいが、他はなめらかである。床の一部分にばね定数のばねをつけ、一端に質量の物体を押しあてて、ばねを自然の長さからだけ縮めた。AB間の物体と床との間の動摩擦係数をとする。ばねを解放した後、物体はAB間を通過した後、図の斜面を上り、最高点Cに達した。Cは床から高さの位置であった。あらい床AB間の距離を求めよ。
2. 解き方の手順
問題6:
(1) 物体が浮いているので、浮力と重力が釣り合っている。浮力は、水に沈んだ体積に働く。
浮力 =
重力 =
よって、
(2) 物体全体が水面より下に沈むようにするために必要な力は、浮力と重力の差に等しい。
問題7:
力学的エネルギー保存則を用いる。ばねが最も伸びた状態から自然長になった状態までのエネルギー保存を考える。
最も伸びた状態での力学的エネルギーは、弾性エネルギーのみで。自然長になった状態では運動エネルギーのみで。
よって
問題8:
力学的エネルギー保存則を用いる。点Aを基準としたとき、点Aにおける力学的エネルギーは位置エネルギーのみで、高さは。点Bにおける力学的エネルギーは運動エネルギーのみ。
よって
問題9:
エネルギー保存則を用いる。ばねが縮んだ状態の弾性エネルギーは、あらい床での摩擦による仕事と、高さまで上がった位置エネルギーに変換される。
ばねが縮んだ状態の弾性エネルギー:
摩擦による仕事: (d: AB間の距離)
位置エネルギー:
よって
3. 最終的な答え
問題6:
(1)
(2)
問題7:
問題8:
問題9: