行列 X を求めるために、AX=B を解きます。A が正方行列でないため、A の逆行列を直接求めることはできません。しかし、X の各列ベクトルを個別に求めることができます。 X の列ベクトルを x1,x2,x3 とし、B の列ベクトルを b1,b2,b3 とします。すると、Ax1=b1, Ax2=b2, Ax3=b3 となります。これらの連立一次方程式をそれぞれ解けば、x1,x2,x3 が求まり、行列 X=(x1,x2,x3) が決定します。 すなわち、
x1=x11x21x31, x2=x12x22x32, x3=x13x23x33 とおくと、それぞれの方程式は
11−20−400−1−1−13−1x11x21x31=−8−49−2 11−20−400−1−1−13−1x12x22x32=51−10 11−20−400−1−1−13−1x13x23x33=73−72 となります。
これらの連立一次方程式を解くためには、拡大行列を作成し、行基本変形を用いて解を求めます。しかし、4x3の行列のため、擬似逆行列(Moore-Penrose逆行列)を利用するのが良いでしょう。
A+=(ATA)−1AT を計算します。 AT=1−4−110−1−2030−1−1 ATA=64−54174−5412 (ATA)−1=4871188−68−153−684756−1535686 A+=(ATA)−1AT=4871188−68−153−684756−15356861−4−110−1−2030−1−1=4871433−160101359−121−67−829476614153−56−86 X=A+B を計算します。 X=4871433−160101359−121−67−829476614153−56−86−8−49−251−1073−72=4871−14610487048703371−2435−243514610−4870−4870=−3010107−5−530−10−10