(1) 2つのベクトルv1とv2が一次独立であるとは、c1v1+c2v2=0が成り立つとき、c1=c2=0となることを言います。 与えられたベクトルに対して、c1[11]+c2[−11]=[00]という連立方程式を立てます。 c1−c2=0 c1+c2=0 この連立方程式を解くと、c1=0かつc2=0が得られます。したがって、これらのベクトルは一次独立です。 (2) 3つのベクトルv1, v2, v3が一次独立であるとは、c1v1+c2v2+c3v3=0が成り立つとき、c1=c2=c3=0となることを言います。 与えられたベクトルに対して、c1[10]+c2[−11]+c3[01]=[00]という連立方程式を立てます。 c1−c2=0 c2+c3=0 この連立方程式を解くと、c1=c2=−c3が得られます。例えば、c3=1のとき、c1=c2=−1なので、 −1[10]−1[−11]+1[01]=[00] となり、c1,c2,c3がすべて0でなくても0になるので、これらのベクトルは一次従属です。 また、一般に、2次元のベクトル空間において、3つ以上のベクトルは必ず一次従属になります。