2つの2次方程式 $x^2 - 5x + 2m = 0$ と $2x^2 - 3x + 3m = 0$ が共通の解を持つとき、定数 $m$ の値と、そのときの共通の解を求めよ。

代数学二次方程式共通解連立方程式
2025/7/18

1. 問題の内容

2つの2次方程式 x25x+2m=0x^2 - 5x + 2m = 02x23x+3m=02x^2 - 3x + 3m = 0 が共通の解を持つとき、定数 mm の値と、そのときの共通の解を求めよ。

2. 解き方の手順

共通の解を α\alpha とすると、以下の2つの式が成り立つ。
α25α+2m=0\alpha^2 - 5\alpha + 2m = 0 ...(1)
2α23α+3m=02\alpha^2 - 3\alpha + 3m = 0 ...(2)
(1)式を2倍して(2)式から引くと、
2(α25α+2m)(2α23α+3m)=02(\alpha^2 - 5\alpha + 2m) - (2\alpha^2 - 3\alpha + 3m) = 0
2α210α+4m2α2+3α3m=02\alpha^2 - 10\alpha + 4m - 2\alpha^2 + 3\alpha - 3m = 0
7α+m=0-7\alpha + m = 0
したがって、
m=7αm = 7\alpha ...(3)
(3)式を(1)式に代入すると、
α25α+2(7α)=0\alpha^2 - 5\alpha + 2(7\alpha) = 0
α25α+14α=0\alpha^2 - 5\alpha + 14\alpha = 0
α2+9α=0\alpha^2 + 9\alpha = 0
α(α+9)=0\alpha(\alpha + 9) = 0
したがって、α=0\alpha = 0 または α=9\alpha = -9
(i) α=0\alpha = 0 のとき、(3)式より m=7(0)=0m = 7(0) = 0
このとき、2つの2次方程式は x25x=0x^2 - 5x = 02x23x=02x^2 - 3x = 0 となり、
x(x5)=0x(x-5) = 0x(2x3)=0x(2x-3) = 0 となる。
それぞれの解は x=0,5x=0, 5x=0,32x=0, \frac{3}{2} となるため、共通解は x=0x=0 である。
(ii) α=9\alpha = -9 のとき、(3)式より m=7(9)=63m = 7(-9) = -63
このとき、2つの2次方程式は x25x126=0x^2 - 5x - 126 = 02x23x189=02x^2 - 3x - 189 = 0 となる。
x25x126=(x14)(x+9)=0x^2 - 5x - 126 = (x-14)(x+9) = 0 より x=14,9x = 14, -9
2x23x189=(2x+21)(x9)=02x^2 - 3x - 189 = (2x+21)(x-9) = 0 より x=9,212x=9, -\frac{21}{2}
x=9x=9は間違い
2x23x189=02x^2 - 3x - 189 = 0
x=3±94(2)(189)4x = \frac{3 \pm \sqrt{9 - 4(2)(-189)}}{4}
x=3±9+15124x = \frac{3 \pm \sqrt{9 + 1512}}{4}
x=3±15214x = \frac{3 \pm \sqrt{1521}}{4}
x=3±394x = \frac{3 \pm 39}{4}
x=424x = \frac{42}{4} or x=364x = \frac{-36}{4}
x=212x = \frac{21}{2} or x=9x=-9
共通解は x=9x = -9

3. 最終的な答え

m=0m = 0 のとき、共通解は 00
m=63m = -63 のとき、共通解は 9-9

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