関数 $y = \frac{a}{x}$ (ただし $a>0$) のグラフ上に3点A, B, Cがあり、点Aの座標は(3, 8)、点Bのx座標は6、点Cのx座標は-6である。2点A, Bを通る直線とy軸との交点をDとする。以下の問いに答えよ。 (1) $a$ の値を求めよ。 (2) 2点A, Bを通る直線の式を求めよ。 (3) 2点B, Cを結んだ線分上に点Eをとる。三角形DCEの面積が45 cm$^2$となるとき、点Eの座標を求めよ。ただし、座標軸の単位の長さを1 cmとする。

代数学関数グラフ一次関数反比例面積座標
2025/7/19

1. 問題の内容

関数 y=axy = \frac{a}{x} (ただし a>0a>0) のグラフ上に3点A, B, Cがあり、点Aの座標は(3, 8)、点Bのx座標は6、点Cのx座標は-6である。2点A, Bを通る直線とy軸との交点をDとする。以下の問いに答えよ。
(1) aa の値を求めよ。
(2) 2点A, Bを通る直線の式を求めよ。
(3) 2点B, Cを結んだ線分上に点Eをとる。三角形DCEの面積が45 cm2^2となるとき、点Eの座標を求めよ。ただし、座標軸の単位の長さを1 cmとする。

2. 解き方の手順

(1) 点A (3, 8) は y=axy = \frac{a}{x} 上の点なので、代入して 8=a38 = \frac{a}{3}
よって a=3×8=24a = 3 \times 8 = 24
(2) a=24a=24 なので、y=24xy = \frac{24}{x}
点Aの座標は (3, 8)。
点Bのx座標は6なので、y座標は y=246=4y = \frac{24}{6} = 4
したがって、点Bの座標は (6, 4)。
2点A (3, 8), B (6, 4) を通る直線の傾きは 4863=43\frac{4-8}{6-3} = \frac{-4}{3}
求める直線の式を y=43x+by = -\frac{4}{3}x + b とおき、点A (3, 8) を代入すると 8=43×3+b8 = -\frac{4}{3} \times 3 + b
8=4+b8 = -4 + b より b=12b = 12
したがって、求める直線の式は y=43x+12y = -\frac{4}{3}x + 12
(3) 直線ABの式は y=43x+12y = -\frac{4}{3}x + 12。この直線とy軸との交点Dの座標は (0, 12)。
点B (6, 4), 点C (-6, -4) を通る直線の式を求める。
傾きは 4466=812=23\frac{-4-4}{-6-6} = \frac{-8}{-12} = \frac{2}{3}
y=23x+by = \frac{2}{3}x + b とおき、点B (6, 4) を代入すると 4=23×6+b4 = \frac{2}{3} \times 6 + b
4=4+b4 = 4 + b より b=0b = 0
したがって、直線BCの式は y=23xy = \frac{2}{3}x
点Eは直線BC上にあるので、点Eの座標を (t,23t)(t, \frac{2}{3}t) とする。
点Cの座標は (-6, -4), 点Dの座標は (0, 12)。
三角形DCEの面積は45 cm2^2である。
三角形DCEの底辺をCDとすると、CDの長さは (0(6))2+(12(4))2=62+162=36+256=292\sqrt{(0 - (-6))^2 + (12 - (-4))^2} = \sqrt{6^2 + 16^2} = \sqrt{36 + 256} = \sqrt{292}
点Eから直線CDまでの距離をhとすると、12×292×h=45\frac{1}{2} \times \sqrt{292} \times h = 45
これは計算が大変なので、別の方法を考える。
点C (-6, -4), 点E (t,23t)(t, \frac{2}{3}t), 点D (0, 12) とすると、三角形DCEの面積は
12(6)(23t12)+t(12(4))+0(423t)=45\frac{1}{2} | (-6)(\frac{2}{3}t - 12) + t(12 - (-4)) + 0(-4 - \frac{2}{3}t) | = 45
4t+72+16t=90| -4t + 72 + 16t | = 90
12t+72=90| 12t + 72 | = 90
12t+72=9012t + 72 = 90 または 12t+72=9012t + 72 = -90
12t=1812t = 18 または 12t=16212t = -162
t=1812=32t = \frac{18}{12} = \frac{3}{2} または t=16212=272t = -\frac{162}{12} = -\frac{27}{2}
点Eは直線BC上にあるので、x座標は-6から6の間になければならない。
t=32=1.5t = \frac{3}{2} = 1.5 のとき、y座標は 23×32=1\frac{2}{3} \times \frac{3}{2} = 1。よって、点Eの座標は (32,1)(\frac{3}{2}, 1)
t=272=13.5t = -\frac{27}{2} = -13.5 のとき、y座標は 23×(272)=9\frac{2}{3} \times (-\frac{27}{2}) = -9。よって、点Eの座標は (272,9)(-\frac{27}{2}, -9)
点Eは線分BC上にあるので、t=32t=\frac{3}{2} のみ適する。

3. 最終的な答え

(1) a=24a = 24
(2) y=43x+12y = -\frac{4}{3}x + 12
(3) (32,1)(\frac{3}{2}, 1)

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