## 1. 問題の内容

代数学多項式剰余の定理因数定理割り算
2025/7/19
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1. 問題の内容

(1) 整式 P(x)P(x)2x2+9x52x^2+9x-5 で割ると余りが 3x+53x+5 であり、x2x-2 で割ると余りが 3-3 であるとき、P(x)P(x)x2+3x10x^2+3x-10 で割った余りを求める。
(2) 整式 x2011x^{2011}x2+1x^2+1 で割った余りを求める。
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2. 解き方の手順

### (1)
P(x)P(x)2x2+9x52x^2+9x-5 で割ったときの余りが 3x+53x+5 なので、ある整式 Q1(x)Q_1(x) を用いて
P(x)=(2x2+9x5)Q1(x)+3x+5P(x) = (2x^2+9x-5)Q_1(x) + 3x+5
と表せる。
ここで、2x2+9x5=(2x1)(x+5)2x^2+9x-5 = (2x-1)(x+5) である。
また、P(x)P(x)x2x-2 で割った余りが 3-3 なので、P(2)=3P(2) = -3 である。
x2+3x10=(x2)(x+5)x^2+3x-10 = (x-2)(x+5) であるから、P(x)P(x)x2+3x10x^2+3x-10 で割った余りは ax+bax+ba,ba, b は定数)とおける。よって、ある整式 Q2(x)Q_2(x) を用いて
P(x)=(x2+3x10)Q2(x)+ax+b=(x2)(x+5)Q2(x)+ax+bP(x) = (x^2+3x-10)Q_2(x) + ax+b = (x-2)(x+5)Q_2(x) + ax+b
と表せる。
P(2)=3P(2) = -3 を代入すると、
P(2)=2a+b=3P(2) = 2a+b = -3
一方、P(x)=(2x1)(x+5)Q1(x)+3x+5P(x) = (2x-1)(x+5)Q_1(x) + 3x+5x=5x=-5 を代入すると、
P(5)=3(5)+5=15+5=10P(-5) = 3(-5) + 5 = -15+5 = -10
また、P(x)=(x2)(x+5)Q2(x)+ax+bP(x) = (x-2)(x+5)Q_2(x) + ax+bx=5x=-5 を代入すると、
P(5)=5a+b=10P(-5) = -5a+b = -10
したがって、
2a+b=32a+b = -3
5a+b=10-5a+b = -10
この連立方程式を解くと、
7a=7-7a = -7
a=1a=1
b=32a=32(1)=5b = -3 - 2a = -3 - 2(1) = -5
よって、ax+b=x5ax+b = x-5 となる。
### (2)
x2011x^{2011}x2+1x^2+1 で割った余りを ax+bax+b (a,ba, b は実数) とおくと、ある整式 Q(x)Q(x) を用いて
x2011=(x2+1)Q(x)+ax+bx^{2011} = (x^2+1)Q(x) + ax+b
と表せる。
x2+1=0x^2+1 = 0 より、x2=1x^2 = -1
x=ix=i (ii は虚数単位) とすると、i2=1i^2 = -1 なので、
i2011=(i2+1)Q(i)+ai+b=ai+bi^{2011} = (i^2+1)Q(i) + ai+b = ai+b
i2011=(i4)502i3=1502i3=i3=ii^{2011} = (i^4)^{502} \cdot i^3 = 1^{502} \cdot i^3 = i^3 = -i
したがって、i=ai+b-i = ai+b
a,ba, b は実数であるから、
a=1,b=0a = -1, b = 0
よって、求める余りは x-x となる。
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3. 最終的な答え

(1) x5x-5
(2) x-x

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