1. 問題の内容
第15項が29、第25項が-31である等差数列において、初項から第n項までの和が最大になるようなnの値と、その和の最大値を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、等差数列の一般項を求めます。等差数列の初項を、公差をとすると、第n項はと表されます。
問題文より、
第15項は29なので、 ... (1)
第25項は-31なので、 ... (2)
(2) - (1)より、
を(1)に代入すると、
したがって、等差数列の一般項はです。
次に、初項から第n項までの和を求めます。
が最大となるnを求めます。はnの二次関数なので、平方完成して最大値を求めます。
が最大になるのは、のときです。
nは整数なので、またはのとき、が最大に近い値を取ります。
となる最大のnを求めると、より、、。つまり、までが正の項となります。
が最大となるのは、となるnです。
なので、まで足すと和が最大になります。
したがって、初項から第19項までの和が最大となり、その値は1121です。
3. 最終的な答え
初項からの和が最大になるのは、第19項までの和である。
その和の最大値は1121である。