放物線 $C: y = x^2$ 上の点 $(a, a^2)$ (ただし、$0 < a \le 1$) における接線を $l$ とするとき、以下の問いに答えます。 (1) 接線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) 直線 $x = 0$, $x = 1$, 放物線 $C$ と接線 $l$ で囲まれる部分で、$y \ge 0$ を満たす部分の面積 $S(a)$ を求めよ。 (3) $S(a)$ の最小値を求めよ。
2025/7/19
1. 問題の内容
放物線 上の点 (ただし、) における接線を とするとき、以下の問いに答えます。
(1) 接線 の方程式を求めよ。
(2) 直線 , , 放物線 と接線 で囲まれる部分で、 を満たす部分の面積 を求めよ。
(3) の最小値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 接線 の方程式を求める。
を微分すると 。点 における接線の傾きは なので、接線 の方程式は
(2) 面積 を求める。
のとき、 で、 のとき、 なので、 の範囲で考える。
放物線 と接線 の交点の 座標は、 を解いて 。
なので、 の範囲で と で囲まれた部分を考えます。 の範囲では なので面積は . の範囲では接線の方が大きいので面積は .
したがって、
(3) の最小値を求める。
を微分すると、
したがって、 は の範囲で単調増加するので、 は範囲外となります。 のとき が最小になる可能性があります。
の範囲で は常に正なので、 は単調増加関数である。
したがって、 のとき が最小値に近づくが、 であるため最小値は存在しない。ただし、問題の条件 を考慮するとで最小になることはない。
しかし, であるから、区間の端点 で最小とならない。よりは単調増加なのでが最小値に近ければも小さくなる。しかし、 であるから最小値は存在しない。
ここで微分を間違えた可能性を考慮して、におけるの値を計算すると
となるため は増加関数ではないことがわかる。
. のとき となるので、実数の範囲でとはならない。
より、の範囲では単調増加。
は定義域において単調増加であり、定義域の下限値における関数の値は存在しないので、に最小値は存在しない。
しかし、に限りなく近いが存在するとして、問題文を解釈するとの最小値は0に近い値となる。
仮に問題がであれば、で最小値0をとる。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 最小値は存在しない。しかし問題の条件からで最小値0を取る(の時)。