$a$ を定数とする。定義域が $0 \le x \le 6$ である関数 $f(x) = -3x^2 + 6ax + 2a + 1$ の最小値を、$a$ の値によって場合分けして求める問題です。

代数学二次関数最大最小場合分け平方完成
2025/7/19

1. 問題の内容

aa を定数とする。定義域が 0x60 \le x \le 6 である関数 f(x)=3x2+6ax+2a+1f(x) = -3x^2 + 6ax + 2a + 1 の最小値を、aa の値によって場合分けして求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=3(x22ax)+2a+1f(x) = -3(x^2 - 2ax) + 2a + 1
f(x)=3(x22ax+a2a2)+2a+1f(x) = -3(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) + 2a + 1
f(x)=3(xa)2+3a2+2a+1f(x) = -3(x - a)^2 + 3a^2 + 2a + 1
この関数のグラフは上に凸な放物線であり、軸は x=ax = a です。定義域が 0x60 \le x \le 6 なので、軸の位置によって最小値をとる xx の値が変わります。以下の3つの場合に分けて考えます。
(i) a<0a < 0 のとき
定義域の左端 x=0x=0 で最小値をとります。
f(0)=3(0)2+6a(0)+2a+1=2a+1f(0) = -3(0)^2 + 6a(0) + 2a + 1 = 2a + 1
(ii) 0a60 \le a \le 6 のとき
この範囲では、さらに場合分けが必要です。
定義域は 0x60 \le x \le 6 です。軸 x=ax = a の位置と定義域の端点の関係で最小値は変わります。f(x)f(x) は上に凸なので、軸から最も離れた xx で最小値をとります。
f(0)=2a+1f(0) = 2a+1
f(6)=3(6)2+6a(6)+2a+1=108+36a+2a+1=38a107f(6) = -3(6)^2 + 6a(6) + 2a + 1 = -108 + 36a + 2a + 1 = 38a - 107
ここで、2a+12a + 138a10738a - 107 の大小関係を調べます。
2a+1=38a1072a + 1 = 38a - 107
36a=10836a = 108
a=3a = 3
(a) 0a<30 \le a < 3 のとき
x=6x=6 で最小値をとります。
最小値は f(6)=38a107f(6) = 38a - 107
(b) a=3a = 3 のとき
f(0)=2(3)+1=7f(0) = 2(3) + 1 = 7
f(6)=38(3)107=114107=7f(6) = 38(3) - 107 = 114 - 107 = 7
最小値は 77
(c) 3<a63 < a \le 6 のとき
x=0x=0 で最小値をとります。
最小値は f(0)=2a+1f(0) = 2a + 1
(iii) 6<a6 < a のとき
定義域の右端 x=6x=6 で最小値をとります。
f(6)=3(6)2+6a(6)+2a+1=108+36a+2a+1=38a107f(6) = -3(6)^2 + 6a(6) + 2a + 1 = -108 + 36a + 2a + 1 = 38a - 107
まとめると、
a<0a < 0 のとき、最小値は 2a+12a + 1
0a<30 \le a < 3 のとき、最小値は 38a10738a - 107
a=3a = 3 のとき、最小値は 77
3<a63 < a \le 6 のとき、最小値は 2a+12a + 1
6<a6 < a のとき、最小値は 38a10738a - 107
問題の形式に合わせると、以下のようになります。
a<0a < 0 のとき、最小値は 2a+12a+1
a=3a = 3 のとき、最小値は 77
6<a6 < a のとき、最小値は 38a10738a-107

3. 最終的な答え

ア: 0
イ: 2a+1
ウ: 7
エ: 38a-107

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