2つの2次関数 $y = 3x^2 - 2x - 1$ (これを $G_1$ とする)と $y = x^2 + 2ax + b$ (これを $G_2$ とする) が与えられています。$G_2$ の頂点が $G_1$ 上にあるという条件の下で、$b$ を $a$ で表し、$G_2$ の頂点の座標を $a$ で表します。その後、$G_2$ の頂点の $y$ 座標の最小値を求め、$G_2$ の軸、$G_2$ と $x$ 軸の交点の $x$ 座標を求めます。最後に、$G_2$ が点 (0, 5) を通る場合の $a$ の値を求め、$G_2$ を平行移動して頂点が $G_1$ 上にある条件を満たすようにします。

代数学二次関数平方完成頂点平行移動
2025/7/19

1. 問題の内容

2つの2次関数 y=3x22x1y = 3x^2 - 2x - 1 (これを G1G_1 とする)と y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + b (これを G2G_2 とする) が与えられています。G2G_2 の頂点が G1G_1 上にあるという条件の下で、bbaa で表し、G2G_2 の頂点の座標を aa で表します。その後、G2G_2 の頂点の yy 座標の最小値を求め、G2G_2 の軸、G2G_2xx 軸の交点の xx 座標を求めます。最後に、G2G_2 が点 (0, 5) を通る場合の aa の値を求め、G2G_2 を平行移動して頂点が G1G_1 上にある条件を満たすようにします。

2. 解き方の手順

まず、G2G_2 の式を平方完成します。
y=x2+2ax+b=(x+a)2a2+by = x^2 + 2ax + b = (x + a)^2 - a^2 + b
したがって、G2G_2 の頂点の座標は (a,a2+b)(-a, -a^2 + b) です。
G2G_2 の頂点が G1G_1 上にあるので、頂点の座標を G1G_1 の式に代入します。
a2+b=3(a)22(a)1-a^2 + b = 3(-a)^2 - 2(-a) - 1
a2+b=3a2+2a1-a^2 + b = 3a^2 + 2a - 1
b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1
よって、G2G_2 の頂点の座標は (a,a2+4a2+2a1)=(a,3a2+2a1)(-a, -a^2 + 4a^2 + 2a - 1) = (-a, 3a^2 + 2a - 1) となります。
(1) G2G_2 の頂点の yy 座標は 3a2+2a13a^2 + 2a - 1 です。これを平方完成します。
3a2+2a1=3(a2+23a)1=3(a+13)23(19)1=3(a+13)2131=3(a+13)2433a^2 + 2a - 1 = 3(a^2 + \frac{2}{3}a) - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - 3(\frac{1}{9}) - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - \frac{1}{3} - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - \frac{4}{3}
したがって、G2G_2 の頂点の yy 座標は a=13a = -\frac{1}{3} のとき、最小値 43-\frac{4}{3} をとります。
a=13a = -\frac{1}{3} のとき、G2G_2 の軸は直線 x=a=13x = -a = \frac{1}{3} です。
y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + ba=13a = -\frac{1}{3}, b=4a2+2a1=4(19)231=496999=119b = 4a^2 + 2a - 1 = 4(\frac{1}{9}) - \frac{2}{3} - 1 = \frac{4}{9} - \frac{6}{9} - \frac{9}{9} = -\frac{11}{9} を代入すると、y=x223x119y = x^2 - \frac{2}{3}x - \frac{11}{9} となります。
xx 軸との交点は、y=0y = 0 とおいたときの xx の解なので、x223x119=0x^2 - \frac{2}{3}x - \frac{11}{9} = 0 を解きます。
9x26x11=09x^2 - 6x - 11 = 0
x=6±36+39618=6±43218=6±12318=1±233x = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 396}}{18} = \frac{6 \pm \sqrt{432}}{18} = \frac{6 \pm 12\sqrt{3}}{18} = \frac{1 \pm 2\sqrt{3}}{3}
xx 座標は 1±233\frac{1 \pm 2\sqrt{3}}{3} です。
(2) G2G_2 が点 (0, 5) を通るとき、y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + b に (0, 5) を代入すると、5=02+2a(0)+b5 = 0^2 + 2a(0) + b より b=5b = 5 です。
b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1 なので、5=4a2+2a15 = 4a^2 + 2a - 1 より 4a2+2a6=04a^2 + 2a - 6 = 0, 2a2+a3=02a^2 + a - 3 = 0
(2a+3)(a1)=0(2a + 3)(a - 1) = 0
a=1,32a = 1, -\frac{3}{2}
a=32a = -\frac{3}{2} のとき、G2G_2y=x23x+5y = x^2 - 3x + 5 です。
G2G_2 の頂点の xx 座標は a=32-a = \frac{3}{2} です。
G1G_1xx 座標を 32\frac{3}{2} とすると、y=3(32)22(32)1=27431=274164=114y = 3(\frac{3}{2})^2 - 2(\frac{3}{2}) - 1 = \frac{27}{4} - 3 - 1 = \frac{27}{4} - \frac{16}{4} = \frac{11}{4} です。
よって、G2G_2xx 軸方向に 3232=0\frac{3}{2} - \frac{3}{2} = 0yy 軸方向に 114(3(32)2+2(32)1)=114(27431)=114114=0\frac{11}{4} - (3(\frac{3}{2})^2 + 2(-\frac{3}{2}) - 1) = \frac{11}{4} - (\frac{27}{4} - 3 - 1) = \frac{11}{4} - \frac{11}{4} = 0 だけ平行移動しても頂点は G1G_1 上にある

3. 最終的な答え

b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1
頂点の座標は (a,3a2+2a1)(-a, 3a^2 + 2a - 1)
(1) a=13a = -\frac{1}{3} のとき、最小値 43-\frac{4}{3}
a=13a = -\frac{1}{3} のとき、G2G_2 の軸は直線 x=13x = \frac{1}{3}
xx 座標は 1±233\frac{1 \pm 2\sqrt{3}}{3}
(2) a=1,32a = 1, -\frac{3}{2}
a=32a = -\frac{3}{2} のとき、xx軸方向に 0 , yy軸方向に 0

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