## 問題の概要
与えられた積分 に対して、以下の問題を解きます。
1. 極限 $\lim_{x \to 0^+} x \log x$, $\lim_{x \to 0^+} x (\log x)^2$, $\lim_{x \to 0^+} x (\log x)^n$ を求めます。
2. 漸化式 $I_{n+1} = -(n+1) I_n$ を示します。
3. $I_0, I_1, I_2$ を求めます。
4. $I_n$ を求めます。
## 解き方の手順
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1. 極限を求める
**(i) **
これは不定形 なので、 と置換すると、 のとき となります。よって、
これは の不定形なので、ロピタルの定理を適用すると、
したがって、
**(ii) **
同様に、 と置換すると、 のとき となります。よって、
これは の不定形なので、ロピタルの定理を適用すると、
これは の不定形なので、もう一度ロピタルの定理を適用すると、
したがって、
**(iii) **
と予想し、数学的帰納法で示す。
* n=1 のとき、(i)より成立
* n=k のとき、 が成立すると仮定する
* n=k+1 のとき、 を考える。仮定より であり、 である。しかし、 を と置換して、ロピタルの定理を繰り返し用いることで、0 に収束することが証明できる。
したがって、数学的帰納法により、
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2. 漸化式を示す
部分積分を用いて を変形します。
において、, とすると、, となるので、
ここで、 のとき , のとき (1-(iii)の結果) であるから、
したがって、
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3. $I_0, I_1, I_2$ を求める
したがって、
, ,
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4. $I_n$ を求める
漸化式 を繰り返し用いると、
より、
## 最終的な答え