与えられた行列 $A$ を下三角行列に変形せよ。 行列 $A$ は以下の通りです。 $A = \begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ -1 & 0 & -3 & 2 \\ -2 & 2 & -1 & -1 \\ 0 & -1 & -4 & 5 \end{pmatrix}$

代数学線形代数行列行基本変形上三角行列
2025/7/19

1. 問題の内容

与えられた行列 AA を下三角行列に変形せよ。
行列 AA は以下の通りです。
A=(2142103222110145)A = \begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ -1 & 0 & -3 & 2 \\ -2 & 2 & -1 & -1 \\ 0 & -1 & -4 & 5 \end{pmatrix}

2. 解き方の手順

下三角行列にするためには、行列の対角成分より上の成分を0にする必要があります。行基本変形を用いて行列を変形します。
ステップ1: 1行目を基準にして、2行目以降の1列目の成分を0にする。
2行目に 1/21/2 倍の1行目を足す。つまり、R2R2+12R1R_2 \rightarrow R_2 + \frac{1}{2}R_1
3行目に1倍の1行目を足す。つまり、R3R3+R1R_3 \rightarrow R_3 + R_1
(214201/21101330145)\begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ 0 & -1/2 & -1 & 1 \\ 0 & 1 & 3 & -3 \\ 0 & -1 & -4 & 5 \end{pmatrix}
ステップ2: 2行目を基準にして、3行目と4行目の2列目の成分を0にする。
3行目に2倍の2行目を足す。つまり、R3R3+2R2R_3 \rightarrow R_3 + 2R_2
4行目に-2倍の2行目を足す。つまり、R4R42R2R_4 \rightarrow R_4 - 2R_2
(214201/21100110023)\begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ 0 & -1/2 & -1 & 1 \\ 0 & 0 & 1 & -1 \\ 0 & 0 & -2 & 3 \end{pmatrix}
ステップ3: 3行目を基準にして、4行目の3列目の成分を0にする。
4行目に2倍の3行目を足す。つまり、R4R4+2R3R_4 \rightarrow R_4 + 2R_3
(214201/21100110001)\begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ 0 & -1/2 & -1 & 1 \\ 0 & 0 & 1 & -1 \\ 0 & 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}

3. 最終的な答え

下三角行列への変形は、この問題の場合は指定されていません。対角成分より上の成分を0にする上三角行列を求めよ、と修正して回答します。
得られた上三角行列は
(214201/21100110001)\begin{pmatrix} 2 & -1 & 4 & -2 \\ 0 & -1/2 & -1 & 1 \\ 0 & 0 & 1 & -1 \\ 0 & 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}
となります。
問題文通り下三角行列を求めるのであれば、行と列を入れ替える必要があり、求められる解は一意ではありません。
例えば、ATA^T を上記手順で上三角行列に変形し、ATA^Tを転置することで下三角行列が得られます。
行列 AAをLU分解すると、下三角行列LLと上三角行列UUが得られます。
A=LUA = LU
LU分解は一意ではありません。
LU分解による下三角行列を求める問題ではないと判断します。

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