与えられた分数式 $\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)}$ を部分分数に分解する問題です。

代数学部分分数分解分数式連立方程式
2025/7/19

1. 問題の内容

与えられた分数式 2(x+1)(x2+3x+5)\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)} を部分分数に分解する問題です。

2. 解き方の手順

部分分数分解を行うために、次の形を仮定します。
2(x+1)(x2+3x+5)=Ax+1+Bx+Cx2+3x+5\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)} = \frac{A}{x+1} + \frac{Bx+C}{x^2+3x+5}
両辺に (x+1)(x2+3x+5)(x+1)(x^2+3x+5) を掛けると、
2=A(x2+3x+5)+(Bx+C)(x+1)2 = A(x^2+3x+5) + (Bx+C)(x+1)
2=Ax2+3Ax+5A+Bx2+Bx+Cx+C2 = Ax^2 + 3Ax + 5A + Bx^2 + Bx + Cx + C
2=(A+B)x2+(3A+B+C)x+(5A+C)2 = (A+B)x^2 + (3A+B+C)x + (5A+C)
この式が任意の xx について成り立つためには、各次数の係数が等しくなければなりません。したがって、次の連立方程式が得られます。
A+B=0A+B = 0
3A+B+C=03A+B+C = 0
5A+C=25A+C = 2
最初の式より B=AB = -A。これを2番目の式に代入すると、
3AA+C=03A - A + C = 0
2A+C=02A + C = 0
C=2AC = -2A
これを3番目の式に代入すると、
5A2A=25A - 2A = 2
3A=23A = 2
A=23A = \frac{2}{3}
したがって、B=23B = -\frac{2}{3}C=223=43C = -2 \cdot \frac{2}{3} = -\frac{4}{3} となります。
よって、部分分数分解は次のようになります。
2(x+1)(x2+3x+5)=23x+1+23x43x2+3x+5\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)} = \frac{\frac{2}{3}}{x+1} + \frac{-\frac{2}{3}x-\frac{4}{3}}{x^2+3x+5}
2(x+1)(x2+3x+5)=23(x+1)2x+43(x2+3x+5)\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)} = \frac{2}{3(x+1)} - \frac{2x+4}{3(x^2+3x+5)}

3. 最終的な答え

2(x+1)(x2+3x+5)=23(x+1)2x+43(x2+3x+5)\frac{2}{(x+1)(x^2+3x+5)} = \frac{2}{3(x+1)} - \frac{2x+4}{3(x^2+3x+5)}

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