与えられた非斉次連立1次方程式の拡大係数行列を求め、それを簡約行列に変形し、解の有無を判定し、解が存在する場合は解を求める問題です。 連立一次方程式は $\begin{pmatrix} -4 & 0 & 4 \\ -3 & 2 & 9 \\ 1 & 1 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_1 \\ x_2 \\ x_3 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 4 \\ 11 \\ 3 \end{pmatrix}$ で与えられています。
2025/7/20
1. 問題の内容
与えられた非斉次連立1次方程式の拡大係数行列を求め、それを簡約行列に変形し、解の有無を判定し、解が存在する場合は解を求める問題です。
連立一次方程式は
で与えられています。
2. 解き方の手順
(1) 拡大係数行列を求める。
与えられた連立一次方程式の係数と定数項から、拡大係数行列を作成します。
(2) 拡大係数行列を簡約行列に変形する。
拡大係数行列を行基本変形を用いて簡約行列に変形します。簡約行列とは、
* すべての行がゼロである行は、行列の一番下に配置される。
* 各行の最初の非ゼロエントリ(先行係数、またはピボット)は1である。
* 各行の先行係数の列には、そのエントリ以外のすべてのエントリはゼロである。
* 各行のピボットは、上の行のピボットよりも右にある。
(3) 解の有無を判定し、解が存在する場合は解を求める。
簡約行列から、連立一次方程式の解の有無を判定します。解が存在する場合、解をパラメータ表示で求めます。
3. 最終的な答え
(1) 拡大係数行列:
(2) 簡約行列:
まず、1行目と3行目を入れ替えます。
次に、2行目に1行目の3倍を加えます。3行目に1行目の4倍を加えます。
次に、2行目を5で割ります。3行目を4で割ります。
次に、1行目から2行目を引きます。3行目から2行目を引きます。
簡約行列は次のようになります。
(3) 解の有無と解:
簡約行列から、連立一次方程式は無限個の解を持つことがわかります。
とすると、
したがって、解は以下のようになります。
解の有無: 解が存在する
解:
(sは任意の実数)