問題4は、ベクトル $\vec{a} = (1, -2, -3)$ と $\vec{b} = (2, 3, 1)$ が与えられたとき、連立方程式 $3\vec{x} + \vec{y} = \vec{a}$ と $5\vec{x} + 2\vec{y} = \vec{b}$ を満たすベクトル $\vec{x}$ と $\vec{y}$ の成分表示を求める問題です。

代数学ベクトル連立方程式ベクトルの演算
2025/7/20

1. 問題の内容

問題4は、ベクトル a=(1,2,3)\vec{a} = (1, -2, -3)b=(2,3,1)\vec{b} = (2, 3, 1) が与えられたとき、連立方程式 3x+y=a3\vec{x} + \vec{y} = \vec{a}5x+2y=b5\vec{x} + 2\vec{y} = \vec{b} を満たすベクトル x\vec{x}y\vec{y} の成分表示を求める問題です。

2. 解き方の手順

連立方程式を解くために、まず一方のベクトル(例えばy\vec{y})を消去します。
1つ目の式 3x+y=a3\vec{x} + \vec{y} = \vec{a} から、y=a3x\vec{y} = \vec{a} - 3\vec{x} となります。
これを2つ目の式 5x+2y=b5\vec{x} + 2\vec{y} = \vec{b} に代入します。
5x+2(a3x)=b5\vec{x} + 2(\vec{a} - 3\vec{x}) = \vec{b}
5x+2a6x=b5\vec{x} + 2\vec{a} - 6\vec{x} = \vec{b}
x=b2a-\vec{x} = \vec{b} - 2\vec{a}
x=2ab\vec{x} = 2\vec{a} - \vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}の値を代入します。
x=2(1,2,3)(2,3,1)\vec{x} = 2(1, -2, -3) - (2, 3, 1)
x=(2,4,6)(2,3,1)\vec{x} = (2, -4, -6) - (2, 3, 1)
x=(0,7,7)\vec{x} = (0, -7, -7)
次に、y\vec{y}を求めます。
y=a3x\vec{y} = \vec{a} - 3\vec{x}
y=(1,2,3)3(0,7,7)\vec{y} = (1, -2, -3) - 3(0, -7, -7)
y=(1,2,3)(0,21,21)\vec{y} = (1, -2, -3) - (0, -21, -21)
y=(1,19,18)\vec{y} = (1, 19, 18)

3. 最終的な答え

x=(0,7,7)\vec{x} = (0, -7, -7)
y=(1,19,18)\vec{y} = (1, 19, 18)

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