与えられた関数 $y = \frac{1}{2}x^2$ について、以下の3つの問いに答えます。 (1) $x$ の値が0から4まで増加するときの変化の割合を求める。 (2) 関数 $y = \frac{1}{2}x^2$ のグラフ上に、3点O, A, Bとは異なる点Pをとり、三角形OABと三角形PABの面積が等しくなるような点Pが何個あるかを求める。ただし、点Aの$x$座標は-2, 点Bの$x$座標は4とする。 (3) $x$軸上に点Qをとり、AQ+BQの長さが最も短くなるようにするとき、点Qの$x$座標を求める。ただし、点Aの$x$座標は-2, 点Bの$x$座標は4とする。

代数学二次関数変化の割合グラフ面積対称移動座標平面
2025/7/20

1. 問題の内容

与えられた関数 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 について、以下の3つの問いに答えます。
(1) xx の値が0から4まで増加するときの変化の割合を求める。
(2) 関数 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 のグラフ上に、3点O, A, Bとは異なる点Pをとり、三角形OABと三角形PABの面積が等しくなるような点Pが何個あるかを求める。ただし、点Aのxx座標は-2, 点Bのxx座標は4とする。
(3) xx軸上に点Qをとり、AQ+BQの長さが最も短くなるようにするとき、点Qのxx座標を求める。ただし、点Aのxx座標は-2, 点Bのxx座標は4とする。

2. 解き方の手順

(1) 変化の割合は yの増加量xの増加量\frac{yの増加量}{xの増加量} で求められます。
まず、x=0x = 0 のときの yy の値を求めます。y=12(0)2=0y = \frac{1}{2}(0)^2 = 0
次に、x=4x = 4 のときの yy の値を求めます。y=12(4)2=1216=8y = \frac{1}{2}(4)^2 = \frac{1}{2} \cdot 16 = 8
したがって、変化の割合は 8040=84=2\frac{8 - 0}{4 - 0} = \frac{8}{4} = 2
(2) 三角形OABと三角形PABの面積が等しくなる条件は、点Pが直線ABと平行な直線上に存在することです。放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 と直線ABが異なる2点で交わっているので、直線ABと平行な直線は、点Oを通る直線ABに平行な直線(線分ABの中点を通る直線)と、それより放物線の頂点から遠い位置にある直線は放物線と2点で交わることになります。
点Aの座標は (2,2)(-2, 2)、点Bの座標は (4,8)(4, 8) です。
直線ABの傾きは 824(2)=66=1\frac{8 - 2}{4 - (-2)} = \frac{6}{6} = 1 です。
直線ABの方程式は y2=1(x(2))y - 2 = 1(x - (-2))、つまり y=x+4y = x + 4 です。
線分ABの中点の座標は (2+42,2+82)=(1,5)(\frac{-2+4}{2}, \frac{2+8}{2}) = (1, 5)
したがって、直線ABに平行で原点Oを通る直線と、放物線は原点のみで交わります。
よって、条件を満たす点Pは2個あります。
(3) 点Bのxx軸に関する対称点をB'とすると、B'の座標は (4,8)(4, -8) です。
AQ+BQ が最小になるのは、点Qが線分AB'上にあるときです。
直線AB'の方程式を求めます。
2点A(-2, 2), B'(4, -8) を通る直線の傾きは 824(2)=106=53\frac{-8-2}{4-(-2)} = \frac{-10}{6} = -\frac{5}{3}
直線AB'の方程式は y2=53(x(2))y - 2 = -\frac{5}{3}(x - (-2))、つまり y=53x43y = -\frac{5}{3}x - \frac{4}{3} です。
点Qはxx軸上にあるので、y=0y = 0 を代入すると 0=53x430 = -\frac{5}{3}x - \frac{4}{3}
53x=43\frac{5}{3}x = -\frac{4}{3} より x=45x = -\frac{4}{5}

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) 2個
(3) 45-\frac{4}{5}

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