ある等差数列の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。$S_{10} = 110$、$S_{20} = 420$ を満たすとき、この数列の初項、公差、および $S_{30}$ を求めよ。

代数学等差数列数列初項公差
2025/7/20

1. 問題の内容

ある等差数列の初項から第 nn 項までの和を SnS_n とする。S10=110S_{10} = 110S20=420S_{20} = 420 を満たすとき、この数列の初項、公差、および S30S_{30} を求めよ。

2. 解き方の手順

等差数列の初項を aa、公差を dd とすると、SnS_n は次のように表される。
Sn=n2{2a+(n1)d}S_n = \frac{n}{2}\{2a + (n-1)d\}
S10=110S_{10} = 110 より
102(2a+9d)=110\frac{10}{2}(2a + 9d) = 110
5(2a+9d)=1105(2a + 9d) = 110
2a+9d=222a + 9d = 22 ...(1)
S20=420S_{20} = 420 より
202(2a+19d)=420\frac{20}{2}(2a + 19d) = 420
10(2a+19d)=42010(2a + 19d) = 420
2a+19d=422a + 19d = 42 ...(2)
(2) - (1) より
(2a+19d)(2a+9d)=4222(2a + 19d) - (2a + 9d) = 42 - 22
10d=2010d = 20
d=2d = 2
(1) に d=2d = 2 を代入して
2a+9(2)=222a + 9(2) = 22
2a+18=222a + 18 = 22
2a=42a = 4
a=2a = 2
したがって、初項は a=2a=2、公差は d=2d=2 である。
S30S_{30} を求める。
S30=302(2a+29d)S_{30} = \frac{30}{2}(2a + 29d)
S30=15(2(2)+29(2))S_{30} = 15(2(2) + 29(2))
S30=15(4+58)S_{30} = 15(4 + 58)
S30=15(62)S_{30} = 15(62)
S30=930S_{30} = 930

3. 最終的な答え

初項は 2、公差は 2 であり、S30=930S_{30} = 930 である。

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