自然数 $m, n$ に関する条件 $p, q, r$ が与えられています。 $p: m > 4$ または $n > 4$ $q: mn > 4$ $r: mn > 4^2 = 16$ (1) $p$ の否定 $\bar{p}$ を求めます。 (2) $p$ は $q$ であるための何条件か、$p$ は $r$ であるための何条件かを求めます。

代数学論理条件否定十分条件必要条件
2025/7/20

1. 問題の内容

自然数 m,nm, n に関する条件 p,q,rp, q, r が与えられています。
p:m>4p: m > 4 または n>4n > 4
q:mn>4q: mn > 4
r:mn>42=16r: mn > 4^2 = 16
(1) pp の否定 pˉ\bar{p} を求めます。
(2) ppqq であるための何条件か、pprr であるための何条件かを求めます。

2. 解き方の手順

(1) pp の否定 pˉ\bar{p} を求めます。
pp は「m>4m > 4 または n>4n > 4」なので、その否定は「m4m \le 4 かつ n4n \le 4」です。
よって、1 は ③ となります。
(2) ppqq であるための何条件かを考えます。
p:m>4p: m > 4 または n>4n > 4
q:mn>4q: mn > 4
pqp \Rightarrow q が成り立つか検討します。
m=5,n=1m = 5, n = 1 のとき、pp は成り立ちますが、qq5×1=5>45 \times 1 = 5 > 4 で成り立つので、pqp \Rightarrow q は成り立ちます。
qpq \Rightarrow p が成り立つか検討します。
m=1,n=5m = 1, n = 5 のとき、qq1×5=5>41 \times 5 = 5 > 4 で成り立ちますが、pp は成り立ちます。
m=1,n=6m = 1, n = 6 のとき、qq1×6=6>41 \times 6 = 6 > 4 で成り立ちますが、pp は成り立ちます。
m=2,n=3m = 2, n = 3 のとき、qq2×3=6>42 \times 3 = 6 > 4 で成り立ちますが、ppm>4m > 4 または n>4n > 4 でないので、pp は成り立ちません。
よって、qpq \Rightarrow p は成り立ちません。
したがって、ppqq であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。
よって、2 は ③ となります。
pprr であるための何条件かを考えます。
p:m>4p: m > 4 または n>4n > 4
r:mn>16r: mn > 16
prp \Rightarrow r が成り立つか検討します。
m=5,n=1m = 5, n = 1 のとき、pp は成り立ちますが、rr5×1=5>165 \times 1 = 5 > 16 ではないので成り立ちません。
したがって、prp \Rightarrow r は成り立ちません。
rpr \Rightarrow p が成り立つか検討します。
m=1,n=17m = 1, n = 17 のとき、rr1×17=17>161 \times 17 = 17 > 16 で成り立ち、ppn>4n > 4 で成り立ちます。
m=2,n=9m = 2, n = 9 のとき、rr2×9=18>162 \times 9 = 18 > 16 で成り立ち、ppn>4n > 4 で成り立ちます。
しかし、m=4,n=5m = 4, n = 5 のとき、rr4×5=20>164 \times 5 = 20 > 16 で成り立ち、ppn>4n > 4 で成り立ちます。
m=17,n=1m=17, n =1 のとき、rr17×1=17>1617 \times 1 = 17 > 16 で成り立ち、ppm>4m > 4 で成り立ちます。
pp が成り立たない場合で、rr が成り立つ例を探します。
m=5,n=4m = 5, n = 4のとき、mn=20>16mn = 20 > 16 なのでrは成り立ちますが、m>4m > 4なのでppも成り立ちます。
m=4,n=4m=4, n=4 のとき、pp は成り立ちませんが、mn=16>16mn = 16 > 16 は成り立たないので、rr は成り立ちません。
m=3,n=6m=3, n = 6 のとき、ppm>4m>4またはn>4n>4なのでn>4n>4より成り立ち、rrmn=18>16mn = 18 > 16 より成り立ちます。
m=2,n=8m = 2, n = 8 のとき、ppm>4m > 4 または n>4n > 4 なので n>4n > 4 より成り立ち、rrmn=16>16mn = 16 > 16は成り立ちません。
つまり、rpr \Rightarrow p は成り立ちません。
したがって、pprr であるための必要条件でも十分条件でもありません。
よって、3 は ④ となります。

3. 最終的な答え

(1) 1: ③
(2) 2: ③, 3: ④

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