与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} = 2xy + x$ の一般解を、定数変化法を用いて求める。

解析学微分方程式定数変化法線形微分方程式一般解
2025/7/20

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dydx=2xy+x\frac{dy}{dx} = 2xy + x の一般解を、定数変化法を用いて求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた微分方程式を dydx2xy=x\frac{dy}{dx} - 2xy = x と変形する。
これは線形微分方程式なので、まず同次方程式 dydx2xy=0\frac{dy}{dx} - 2xy = 0 を解く。
この同次方程式は変数分離形で解くことができる。
dyy=2xdx\frac{dy}{y} = 2x dx
両辺を積分して、
dyy=2xdx\int \frac{dy}{y} = \int 2x dx
lny=x2+C1\ln |y| = x^2 + C_1
y=ex2+C1=eC1ex2=Cex2y = e^{x^2 + C_1} = e^{C_1}e^{x^2} = Ce^{x^2} (ここで C=eC1C = e^{C_1})
したがって、同次方程式の一般解は y=Cex2y = Ce^{x^2} である。
次に、定数変化法を用いて、与えられた非同次方程式の一般解を求める。
y=C(x)ex2y = C(x)e^{x^2} と仮定する。これを元の微分方程式に代入する。
dydx=dCdxex2+C(x)ex2(2x)\frac{dy}{dx} = \frac{dC}{dx}e^{x^2} + C(x)e^{x^2}(2x)
これを元の微分方程式に代入すると、
dCdxex2+2xC(x)ex22x(C(x)ex2)=x\frac{dC}{dx}e^{x^2} + 2xC(x)e^{x^2} - 2x(C(x)e^{x^2}) = x
dCdxex2=x\frac{dC}{dx}e^{x^2} = x
dCdx=xex2\frac{dC}{dx} = xe^{-x^2}
両辺を積分して、
C(x)=xex2dx=12ex2+C2C(x) = \int xe^{-x^2} dx = -\frac{1}{2}e^{-x^2} + C_2
したがって、
y=(12ex2+C2)ex2=12+C2ex2y = (-\frac{1}{2}e^{-x^2} + C_2)e^{x^2} = -\frac{1}{2} + C_2e^{x^2}
C2C_2を改めてCCとおくと、
y=Cex212y = Ce^{x^2} - \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

y=Cex212y = Ce^{x^2} - \frac{1}{2}