1. 問題の内容
4次対称群 のすべての元を求め、それらを偶置換と奇置換に分類する問題です。
2. 解き方の手順
は、集合 からそれ自身への全単射全体の集合であり、写像の合成を演算とします。
の元の数は です。
の元を、巡回置換を用いて分類します。
(1) 恒等置換: これは偶置換です。
(2) 互換: の形。これは奇置換です。
の6個。
(3) 3-巡回置換: の形。これは偶置換です。
の8個。
(4) 4-巡回置換: の形。これは奇置換です。
同様に考えると、 なども考えられるが、表現が異なるだけであり、結局は と同じものになる。
したがって、 の6個。
他の表現方法もあるが、ここでは6個とする。
(5) 2つの互換の積: の形( はすべて異なる)。これは偶置換です。
の3個。
合計で 個。
偶置換の数は 個。
奇置換の数は 個。
3. 最終的な答え
の元は以下の通りです。
* 偶置換 (12個):
, ,
* 奇置換 (12個):
,
(注:巡回置換の表記方法は複数ある場合がありますが、ここで挙げたものは代表的なものです。)