重さ $3.0 N$ の小球が軽い糸1で天井から吊り下げられています。小球を糸2で水平方向に引っ張って、糸1が天井と $60^\circ$ の角をなす状態で静止させました。糸1と糸2が小球を引く力の大きさをそれぞれ求めます。

応用数学力学力のつり合いベクトル三角関数
2025/7/20

1. 問題の内容

重さ 3.0N3.0 N の小球が軽い糸1で天井から吊り下げられています。小球を糸2で水平方向に引っ張って、糸1が天井と 6060^\circ の角をなす状態で静止させました。糸1と糸2が小球を引く力の大きさをそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

小球にはたらく力は、重力、糸1の張力、糸2の張力の3つです。小球が静止していることから、これらの力はつり合っています。糸1の張力を T1T_1、糸2の張力を T2T_2、重力を WW とします。
力のつり合いの式を立てるために、それぞれの力を水平方向と鉛直方向に分解します。
* 糸1の張力 T1T_1 の水平方向成分は T1sin60T_1 \sin 60^\circ、鉛直方向成分は T1cos60T_1 \cos 60^\circ です。
* 糸2の張力 T2T_2 は水平方向のみです。
* 重力 WW は鉛直方向のみです。
水平方向の力のつり合いの式は、
T1sin60=T2T_1 \sin 60^\circ = T_2
鉛直方向の力のつり合いの式は、
T1cos60=WT_1 \cos 60^\circ = W
与えられた値 W=3.0NW = 3.0 Nsin60=32\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}, cos60=12\cos 60^\circ = \frac{1}{2} を使用して、これらの式を解きます。
まず、鉛直方向の式から T1T_1 を求めます。
T1cos60=3.0NT_1 \cos 60^\circ = 3.0 N
T1×12=3.0NT_1 \times \frac{1}{2} = 3.0 N
T1=6.0NT_1 = 6.0 N
次に、水平方向の式から T2T_2 を求めます。
T2=T1sin60T_2 = T_1 \sin 60^\circ
T2=6.0N×32T_2 = 6.0 N \times \frac{\sqrt{3}}{2}
T2=33N5.2NT_2 = 3\sqrt{3} N \approx 5.2 N

3. 最終的な答え

糸1が小球を引く力の大きさ:6.0N6.0 N
糸2が小球を引く力の大きさ:33N5.2N3\sqrt{3} N \approx 5.2 N

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