質量2.5kgの物体が水平な床に置かれています。水平方向に力 $F$ を加え、その力を徐々に大きくしていったところ、$F$ が9.8Nになった時に物体が滑り出しました。重力加速度の大きさは $9.8 m/s^2$ とします。 (1) 力 $F$ が5.0Nになったとき、物体に働いている静止摩擦力の大きさを求めます。 (2) 物体と床の間の静止摩擦係数 $\mu$ を求めます。
2025/7/20
1. 問題の内容
質量2.5kgの物体が水平な床に置かれています。水平方向に力 を加え、その力を徐々に大きくしていったところ、 が9.8Nになった時に物体が滑り出しました。重力加速度の大きさは とします。
(1) 力 が5.0Nになったとき、物体に働いている静止摩擦力の大きさを求めます。
(2) 物体と床の間の静止摩擦係数 を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 力 が5.0Nのとき、物体はまだ静止しています。したがって、物体にはたらく静止摩擦力は、加えた力 と釣り合っています。そのため、静止摩擦力は加えた力 と同じ大きさで反対向きになります。
(2) 物体が滑り出す瞬間の力 は、最大静止摩擦力 に等しくなります。
ここで、 は垂直抗力で、物体の質量 と重力加速度 の積で表されます。
したがって、 となります。
滑り出す瞬間の力 は9.8Nなので、
を求めます。
3. 最終的な答え
(1) 静止摩擦力の大きさは5.0Nです。
(2)