断面積 $S$、高さ $h$ の円柱を水面から深さ $d$ の位置に沈めたとき、円柱の上面と下面が受ける圧力と力を求め、浮力を計算する問題。大気圧を $p_0$、水の密度を $\rho$、重力加速度の大きさを $g$ とする。

応用数学浮力圧力流体力学物理
2025/7/20

1. 問題の内容

断面積 SS、高さ hh の円柱を水面から深さ dd の位置に沈めたとき、円柱の上面と下面が受ける圧力と力を求め、浮力を計算する問題。大気圧を p0p_0、水の密度を ρ\rho、重力加速度の大きさを gg とする。

2. 解き方の手順

(1) 上面が受ける圧力は、大気圧 p0p_0 と水圧 ρgd\rho g d の和である。
よって、空欄①に入るのは p0+ρgdp_0 + \rho g d である。これは解答群の「ウ」にあたる。
(2) 上面を押す力 F1F_1 は、上面が受ける圧力に断面積 SS をかけたものである。
F1=(p0+ρgd)SF_1 = (p_0 + \rho g d)S
よって、空欄②に入るのは (p0+ρgd)S(p_0 + \rho g d)S である。これは解答群の「サ」にあたる。
(3) 底面が受ける圧力は、大気圧 p0p_0 と水圧 ρg(d+h)\rho g (d+h) の和である。
よって、空欄③に入るのは p0+ρg(d+h)p_0 + \rho g (d+h) である。これは解答群の「カ」にあたる。
(4) 底面を押し上げる力 F2F_2 は、底面が受ける圧力に断面積 SS をかけたものである。
F2=(p0+ρg(d+h))SF_2 = (p_0 + \rho g (d+h))S
よって、空欄④に入るのは {p0+ρg(d+h)}S\{p_0 + \rho g (d+h)\}S である。これは解答群の「ス」にあたる。
(5) 浮力 FF は、F=F2F1F = F_2 - F_1 で計算できる。
F=(p0+ρg(d+h))S(p0+ρgd)S=ρghSF = (p_0 + \rho g (d+h))S - (p_0 + \rho g d)S = \rho g h S
よって、空欄⑤に入るのは ρghS\rho g h S である。これは解答群の「コ」にあたる。

3. 最終的な答え

① ウ
② サ
③ カ
④ ス
⑤ コ

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