100円硬貨5枚と10円硬貨3枚を同時に投げる。 (i) 表の出た硬貨の金額の和の期待値を求める。 (ii) 100円硬貨の表の出た枚数を $X$、10円硬貨の表の出た枚数を $Y$ とするとき、積 $XY$ の期待値を求める。

確率論・統計学期待値確率変数独立性
2025/7/20

1. 問題の内容

100円硬貨5枚と10円硬貨3枚を同時に投げる。
(i) 表の出た硬貨の金額の和の期待値を求める。
(ii) 100円硬貨の表の出た枚数を XX、10円硬貨の表の出た枚数を YY とするとき、積 XYXY の期待値を求める。

2. 解き方の手順

(i) 100円硬貨が1枚表になる期待値は 100×12=50100 \times \frac{1}{2} = 50 円である。
100円硬貨は5枚あるので、100円硬貨の合計金額の期待値は 50×5=25050 \times 5 = 250 円である。
10円硬貨が1枚表になる期待値は 10×12=510 \times \frac{1}{2} = 5 円である。
10円硬貨は3枚あるので、10円硬貨の合計金額の期待値は 5×3=155 \times 3 = 15 円である。
したがって、表の出た硬貨の金額の和の期待値は 250+15=265250 + 15 = 265 円である。
(ii) XX は100円硬貨の表の出た枚数であり、1枚の硬貨が表になる確率は 12\frac{1}{2} である。
したがって、XX の期待値 E(X)E(X)5×12=525 \times \frac{1}{2} = \frac{5}{2} である。
YY は10円硬貨の表の出た枚数であり、1枚の硬貨が表になる確率は 12\frac{1}{2} である。
したがって、YY の期待値 E(Y)E(Y)3×12=323 \times \frac{1}{2} = \frac{3}{2} である。
XXYY は独立な確率変数であるため、XYXY の期待値 E(XY)E(XY)E(X)×E(Y)E(X) \times E(Y) で計算できる。
E(XY)=52×32=154=3.75E(XY) = \frac{5}{2} \times \frac{3}{2} = \frac{15}{4} = 3.75

3. 最終的な答え

(i) 265円
(ii) 3.75

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