与えられた関数の第 $n$ 次導関数を求めます。 (1) $y = e^x + e^{-x}$ (2) $y = \frac{1}{x}$

解析学導関数微分指数関数関数の微分
2025/7/20

1. 問題の内容

与えられた関数の第 nn 次導関数を求めます。
(1) y=ex+exy = e^x + e^{-x}
(2) y=1xy = \frac{1}{x}

2. 解き方の手順

(1) y=ex+exy = e^x + e^{-x} の場合:
まず、いくつかの導関数を計算してパターンを見つけます。
y=exexy' = e^x - e^{-x}
y=ex+ex=yy'' = e^x + e^{-x} = y
y=exex=yy''' = e^x - e^{-x} = y'
y=ex+ex=y=yy'''' = e^x + e^{-x} = y'' = y
したがって、nn が偶数のとき y(n)=ex+exy^{(n)} = e^x + e^{-x} であり、nn が奇数のとき y(n)=exexy^{(n)} = e^x - e^{-x} となります。
これをまとめるために、(1)n(-1)^n を利用することを考えます。
nn が偶数のとき、(1)n=1(-1)^n = 1 であるので、 y(n)=ex+exy^{(n)} = e^x + e^{-x} となります。
nn が奇数のとき、(1)n=1(-1)^n = -1 であるので、 y(n)=ex+(1)exy^{(n)} = e^x + (-1)e^{-x} となります。
(2) y=1xy = \frac{1}{x} の場合:
これも同様に、いくつかの導関数を計算してパターンを見つけます。
y=1x2y' = -\frac{1}{x^2}
y=2x3y'' = \frac{2}{x^3}
y=6x4y''' = -\frac{6}{x^4}
y=24x5y'''' = \frac{24}{x^5}
一般的に、y(n)=(1)nn!xn+1y^{(n)} = (-1)^n \frac{n!}{x^{n+1}} と推測できます。

3. 最終的な答え

(1)
nn が偶数のとき、y(n)=ex+exy^{(n)} = e^x + e^{-x}
nn が奇数のとき、y(n)=exexy^{(n)} = e^x - e^{-x}
これをまとめる形で表現するならば、
y(n)={ex+ex(n が偶数)exex(n が奇数)y^{(n)} = \begin{cases} e^x + e^{-x} & (n \text{ が偶数}) \\ e^x - e^{-x} & (n \text{ が奇数}) \end{cases}
(2) y(n)=(1)nn!xn+1y^{(n)} = (-1)^n \frac{n!}{x^{n+1}}

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = \frac{1-x}{1+x}$ の導関数 $f'(x)$ を求め、その $x=1$ における値 $f'(1)$ を計算する問題です。

導関数微分商の微分公式関数の微分
2025/7/20

関数 $f(x) = 2\sqrt{x^2}$ が与えられたとき、$f'(1)$ の値を求めよ。

微分関数の微分絶対値導関数
2025/7/20

関数 $f(x) = 2\sqrt{x}$ が与えられたとき、$f'(1)$ の値を求めなさい。

導関数微分関数の微分
2025/7/20

関数 $f(x) = 2\sqrt{x}$ が与えられたとき、$f'(1)$ を求める問題です。

微分関数の微分導関数
2025/7/20

次の値を求めよ。 (1) $\operatorname{Sin}^{-1}\left(\sin \left(-\frac{\pi}{4}\right)\right)$ (2) $\operatorna...

逆三角関数三角関数sincos定義域
2025/7/20

与えられた不定積分を計算します。 $$\int \cos^2 \left( \frac{5t-3}{4} \right) dt$$

積分不定積分三角関数置換積分
2025/7/20

$\frac{4}{5} \int \cos^2(x) dx$ を計算します。

積分三角関数倍角の公式
2025/7/20

与えられた積分を計算し、面積を求める問題です。具体的には、9つの積分計算、曲線 $y = \frac{1}{1+x^2}$ とx軸で囲まれた領域の面積計算、およびパラメータ表示された曲線 $x = a...

積分不定積分定積分部分分数分解置換積分部分積分面積
2025/7/20

与えられた6つの関数をそれぞれ微分する問題です。 (1) $y = x^3(x+4)^3$ (2) $y = (2x^3 - 6x + 3)^2$ (3) $y = \frac{1}{x+3}$ (4...

微分関数の微分積の微分合成関数の微分商の微分
2025/7/20

$z = x^2 - 2xy + y^2$ であり、$x = r\cos\theta$, $y = r\sin\theta$ のとき、$\frac{\partial z}{\partial r}$ お...

偏微分連鎖律多変数関数
2025/7/20