座標平面上の点 $(p, q)$ が $p^2 + q^2 \le 8$, $p \ge 0$, $q \ge 0$ で表される領域を動くとき、点 $(p+q, pq)$ の動く領域を図示せよ。

代数学領域不等式二次関数座標平面三角関数
2025/7/21

1. 問題の内容

座標平面上の点 (p,q)(p, q)p2+q28p^2 + q^2 \le 8, p0p \ge 0, q0q \ge 0 で表される領域を動くとき、点 (p+q,pq)(p+q, pq) の動く領域を図示せよ。

2. 解き方の手順

まず、 x=p+qx = p+q, y=pqy = pq とおく。ppqqtt に関する2次方程式 t2xt+y=0t^2 - xt + y = 0 の解である。
ppqq は実数であるから、判別式 D=x24y0D = x^2 - 4y \ge 0 を満たす必要がある。つまり、
x24y0x^2 - 4y \ge 0
y14x2y \le \frac{1}{4}x^2
次に、 ppqqp2+q28p^2+q^2 \le 8 を満たす条件を考える。
p2+q2=(p+q)22pq=x22y8p^2+q^2 = (p+q)^2 - 2pq = x^2 - 2y \le 8
x22y8x^2 - 2y \le 8
2yx282y \ge x^2 - 8
y12x24y \ge \frac{1}{2}x^2 - 4
さらに、p0p \ge 0, q0q \ge 0 より、x=p+q0x = p+q \ge 0, y=pq0y = pq \ge 0 である。
また、p2+q28p^2+q^2 \le 8, p0p \ge 0, q0q \ge 0 より、 p8=22p \le \sqrt{8} = 2\sqrt{2}, q22q \le 2\sqrt{2} であるから、
x=p+q42x = p+q \le 4\sqrt{2}
また、y=pqy = pq の最大値は、p=q=2p=q=2 のとき y=4y = 4 である。
まとめると、
y14x2y \le \frac{1}{4}x^2
y12x24y \ge \frac{1}{2}x^2 - 4
x0x \ge 0
y0y \ge 0
x42x \le 4\sqrt{2}
p=0p=0 のとき q8=22q \le \sqrt{8} = 2\sqrt{2} であり、x=q,y=0x=q, y=0 となる。
q=0q=0 のとき p8=22p \le \sqrt{8} = 2\sqrt{2} であり、x=p,y=0x=p, y=0 となる。
p=8cosθ,q=8sinθp = \sqrt{8}\cos\theta, q = \sqrt{8}\sin\theta とおくと、x=8(cosθ+sinθ)x = \sqrt{8}(\cos\theta+\sin\theta), y=8cosθsinθ=4sin(2θ)y = 8\cos\theta\sin\theta = 4\sin(2\theta)となる。
cosθ+sinθ=2sin(θ+π4)\cos\theta+\sin\theta = \sqrt{2}\sin(\theta+\frac{\pi}{4})
0θπ20 \le \theta \le \frac{\pi}{2} より、π4θ+π43π4\frac{\pi}{4} \le \theta + \frac{\pi}{4} \le \frac{3\pi}{4} であるから、
12sin(θ+π4)1\frac{1}{\sqrt{2}} \le \sin(\theta+\frac{\pi}{4}) \le 1
したがって、12(cosθ+sinθ)21 \le \sqrt{2}(\cos\theta+\sin\theta) \le 2 なので、
x=8(cosθ+sinθ)[2,4]x = \sqrt{8}(\cos\theta+\sin\theta) \in [2, 4]
0y40 \le y \le 4
よって、領域は x0x \ge 0, y0y \ge 0, yx24y \le \frac{x^2}{4}yx224y \ge \frac{x^2}{2} - 4 で囲まれた部分である。

3. 最終的な答え

領域は以下の不等式で表される領域である。
x0x \ge 0
y0y \ge 0
y14x2y \le \frac{1}{4}x^2
y12x24y \ge \frac{1}{2}x^2 - 4

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