Q地域で収穫されるレモンの母平均 $m$ を推定するために、信頼度95%の信頼区間の幅を4g以下にするために必要な標本の大きさを求める問題です。母標準偏差 $\sigma$ は過去のデータから20gとします。

確率論・統計学信頼区間標本数母標準偏差統計的推定
2025/8/6

1. 問題の内容

Q地域で収穫されるレモンの母平均 mm を推定するために、信頼度95%の信頼区間の幅を4g以下にするために必要な標本の大きさを求める問題です。母標準偏差 σ\sigma は過去のデータから20gとします。

2. 解き方の手順

まず、標本平均 Wˉ\bar{W} が近似的に従う正規分布を求めます。標本平均 Wˉ\bar{W} は、母平均 mm、分散 σ2n\frac{\sigma^2}{n} の正規分布 N(m,σ2n)N(m, \frac{\sigma^2}{n}) に従います。よって、「力」には σ2n\frac{\sigma^2}{n} が入ります。
次に、母平均 mm に対する信頼度95%の信頼区間を AmBA \le m \le B と表したとき、信頼区間の幅 BAB-A を求めます。信頼区間の幅は、2 × 1.96 × (標本標準偏差)で求められます。標本標準偏差は σn\frac{\sigma}{\sqrt{n}} です。したがって、
BA=2×1.96×σn=3.92σnB - A = 2 \times 1.96 \times \frac{\sigma}{\sqrt{n}} = \frac{3.92\sigma}{\sqrt{n}} となります。
σ=20\sigma=20を代入すると、
BA=3.92×20n=78.4nB - A = \frac{3.92 \times 20}{\sqrt{n}} = \frac{78.4}{\sqrt{n}}
よって、「キ」には 78.4n \frac{78.4}{\sqrt{n}} が入ります。
問題文より、信頼区間の幅を4g以下にする必要があるため、以下の不等式が成り立ちます。
78.4n4\frac{78.4}{\sqrt{n}} \le 4
この不等式を満たす最小の自然数 nn を求めます。
不等式の両辺は正なので、両辺を2乗すると、
(78.4n)216(\frac{78.4}{\sqrt{n}})^2 \le 16
78.42n16\frac{78.4^2}{n} \le 16
n78.4216=6146.5616=384.16n \ge \frac{78.4^2}{16} = \frac{6146.56}{16} = 384.16
この不等式を満たす最小の自然数 n0n_0 は385です。

3. 最終的な答え

力: σ2n\frac{\sigma^2}{n}
キ: 78.4n\frac{78.4}{\sqrt{n}}
クケコ: 385

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