## 問題の概要
この問題は、パラメータ を含む直線 について、以下の問いに答えるものです。
1. 直線 $l$ が常に通る点について調べる。
2. $t$ が $-1 \le t \le 0$ の範囲で変化するとき、直線 $l$ が通る点の集合 $D$ を調べる。
3. $D$ を図示する。
## 解き方の手順
### (1) 直線 が通る点について
直線 の式を について整理します。
直線 が点 を通るような実数 が存在するということは、この の2次方程式が実数解を持つということです。判別式を とすると、
(i) 直線 が点 を通るような が存在するかどうか調べます。
これは正しいので、直線 は点 を通るような が存在します。
(ii) 直線 が点 を通るような が存在するかどうか調べます。
これは正しいので、直線 は点 を通るような が存在します。
(iii) 直線 が点 を通るような が存在するかどうか調べます。
これは正しいので、直線 は点 を通るような が存在します。
したがって、(i), (ii), (iii) はすべて正しいので、アは 0 です。
### (2) が の範囲で変化するとき
(1) で得られた の2次方程式 が の範囲に少なくとも1つの実数解を持つ条件を考えます。これは、イに当てはまります。
二次方程式 が の範囲に少なくとも一つの実数解を持つ条件は、
1. $f(-1)f(0) \le 0$
2. (軸が $-1 \le t \le 0$ にある) かつ (頂点のy座標 $\le 0$)
のどちらかを満たすことです。
よって となります。
より、。
に実数解を持つということは、少なくとも一つの実数解を持つことです。よって、イは 1 です。
### (3) 領域 D の図示
(2)で求めた式と、y = f(t)の式から t を消去します。 より です。よって、チは になります。
を消去すると、
.
と が接しているのは、。
が より、 なので、。
よって、領域Dを斜線部分で図示したものは 4 です。テは 4 です。
## 最終的な答え
ア: 0
イ: 1
チ:
テ: 4