問題3:2つの曲線 $y=ax^2+b$ と $y = \log x$ が、点 $A(e,1)$ を共有し、かつ点Aで共通な接線をもつように、定数 $a, b$ の値を求めよ。

解析学微分対数関数二次関数接線導関数
2025/5/13

1. 問題の内容

問題3:2つの曲線 y=ax2+by=ax^2+by=logxy = \log x が、点 A(e,1)A(e,1) を共有し、かつ点Aで共通な接線をもつように、定数 a,ba, b の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、2つの曲線が点 A(e,1)A(e,1) を共有するという条件から、aabb の関係式を求める。
y=ax2+by = ax^2 + bx=ex=e, y=1y=1 を代入すると、
1=ae2+b1 = ae^2 + b … (1)
y=logxy = \log xx=ex=e, y=1y=1 を代入すると、
1=loge=11 = \log e = 1 (これは常に成り立つ)
次に、2つの曲線が点Aで共通の接線を持つという条件から、aa の値を求める。
y=ax2+by = ax^2 + b の導関数を求めると、
y=2axy' = 2ax
y=logxy = \log x の導関数を求めると、
y=1xy' = \frac{1}{x}
点Aで共通の接線を持つということは、点 A(e,1)A(e,1) におけるそれぞれの導関数の値が等しいということである。
2ae=1e2ae = \frac{1}{e}
a=12e2a = \frac{1}{2e^2} … (2)
(2)を(1)に代入すると、
1=12e2e2+b1 = \frac{1}{2e^2}e^2 + b
1=12+b1 = \frac{1}{2} + b
b=12b = \frac{1}{2} … (3)

3. 最終的な答え

a=12e2a = \frac{1}{2e^2}
b=12b = \frac{1}{2}

「解析学」の関連問題

与えられた複数の関数を微分する問題です。具体的には、 22.(1) $y = x^2 \log x$, (2) $y = \log(4x + 3)$, (3) $y = \log(-2x)$ 23.(...

微分対数関数指数関数合成関数の微分積の微分底の変換公式
2025/5/14

微分方程式 $\frac{dy}{dx} + y = e^x y^2$ を解く。

微分方程式ベルヌーイ型微分方程式線形微分方程式積分因子
2025/5/14

与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} + y = e^x y^2$ を解く問題です。これはベルヌーイ型微分方程式です。

微分方程式ベルヌーイ型変数変換線形微分方程式
2025/5/14

与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} + (\cos x) y = \cos x$ を、(1)定数変化法、(2)変数分離形と見た場合、(3)完全微分形と見た場合の3通りの方法で解く。

微分方程式定数変化法変数分離形完全微分形
2025/5/14

以下の2つの関数について、漸近線、x軸との交点、y軸との交点を求めます。 1. $y = \frac{3}{x-2} + 2$

関数漸近線x軸との交点y軸との交点分数関数
2025/5/14

次の関数を微分せよ。 ① $y = -x^3 - 7x^2 + 2x + 4$ ② $y = 2x^4 - 3x^2 + 1$ ③ $y = (x^3 - 2x)(3x^4 + 1)$ ④ $y = ...

微分導関数多項式分数関数
2025/5/14

与えられた関数 $f(x)$ を、導関数の定義に従って微分する問題です。 (1) $f(x) = x^2$ (2) $f(x) = \sqrt{x}$

微分導関数極限関数の微分
2025/5/14

(1) 正の実数 $a > 0$ に対して、底が $a$ である実数上の指数関数 $f(x) = a^x$ の定義を述べる。講義で扱った定義と異なる場合は、それが講義で扱ったものと同値であることを証明...

指数関数定義証明極限
2025/5/14

次の極限を求めます。 (1) $\lim_{x \to 0} \frac{e^x - 1}{x}$ (2) $\lim_{x \to 0} \frac{3x^2}{\cos x - 1}$

極限微分ロピタルの定理マクローリン展開
2025/5/14

以下の4つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 0} \frac{\sin 2x}{x}$ (2) $\lim_{x \to 0} \frac{x^2}{1-\cos x}$ (...

極限三角関数
2025/5/14