関数 $y = x \log(2x) + 1$ の導関数を求める問題です。

解析学微分導関数積の法則対数関数合成関数
2025/6/9

1. 問題の内容

関数 y=xlog(2x)+1y = x \log(2x) + 1 の導関数を求める問題です。

2. 解き方の手順

この関数を微分するには、積の法則を使います。積の法則は、2つの関数 u(x)u(x)v(x)v(x) の積の微分が以下のようになるというものです。
ddx[u(x)v(x)]=u(x)v(x)+u(x)v(x)\frac{d}{dx} [u(x)v(x)] = u'(x)v(x) + u(x)v'(x)
この問題では、u(x)=xu(x) = x であり、v(x)=log(2x)+1v(x) = \log(2x) + 1 です。まず、それぞれの導関数を求めます。
u(x)=ddxx=1u'(x) = \frac{d}{dx} x = 1
v(x)=ddx[log(2x)+1]v'(x) = \frac{d}{dx} [\log(2x) + 1]
ここで、log(2x)\log(2x) の微分には合成関数の微分を使います。log(2x)=log(u)\log(2x) = \log(u) とおくと、u=2xu = 2x です。
ddxlog(2x)=ddulog(u)dudx=1u2=12x2=1x\frac{d}{dx} \log(2x) = \frac{d}{du} \log(u) \cdot \frac{du}{dx} = \frac{1}{u} \cdot 2 = \frac{1}{2x} \cdot 2 = \frac{1}{x}
したがって、v(x)=1xv'(x) = \frac{1}{x} となります。
では、積の法則を用いて yy の導関数を求めます。
dydx=u(x)v(x)+u(x)v(x)=1(log(2x)+1)+x1x=log(2x)+1+1=log(2x)+2\frac{dy}{dx} = u'(x)v(x) + u(x)v'(x) = 1 \cdot (\log(2x) + 1) + x \cdot \frac{1}{x} = \log(2x) + 1 + 1 = \log(2x) + 2

3. 最終的な答え

dydx=log(2x)+2\frac{dy}{dx} = \log(2x) + 2

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