(1) 2x+7y≤15 について、y の値ごとに、x の条件を満たす非負の整数解の数を数えます。 * y=0 のとき、2x≤15 より x≤7.5。x は非負の整数なので、x=0,1,2,3,4,5,6,7 の8個の解があります。 * y=1 のとき、2x+7≤15 より 2x≤8、x≤4。x は非負の整数なので、x=0,1,2,3,4 の5個の解があります。 * y=2 のとき、2x+14≤15 より 2x≤1、x≤0.5。x は非負の整数なので、x=0 の1個の解があります。 * y≥3 のとき、2x+7y>15 となり条件を満たしません。 よって、非負の整数解の数は、8+5+1=14 組です。 (2) x2−6xy+8y2+5=0 を変形します。 x2−6xy+9y2−y2+5=0 (x−3y)2−y2+5=0 (x−3y)2=y2−5 y2−5≥0 である必要があるので、y2≥5。よって、y≥3。 y=3 のとき (x−9)2=4 なので、x−9=±2。よって、x=11 または x=7。 したがって、解は (11,3) と (7,3)。 y=4 のとき (x−12)2=11 となり、x は整数になりません。 y=5 のとき (x−15)2=20 となり、x は整数になりません。 y=6 のとき (x−18)2=31 となり、x は整数になりません。 したがって、正の整数解は (7,3) と (11,3) です。 (3)
(1) f(x,y)=2x2+7xy+6y2−y−2 を因数分解します。 f(x,y)=2x2+(7y)x+(6y2−y−2) f(x,y)=2x2+(7y)x+(2y−1)(3y+2) f(x,y)=(2x+3y+2)(x+2y−1) (2) f(x,y)=63 を満たす自然数 x,y を求めます。 (2x+3y+2)(x+2y−1)=63 2x+3y+2>0 と x+2y−1>0 であることに注意します。 また、2x+3y+2>x+2y−1 です。なぜなら、2x+3y+2−(x+2y−1)=x+y+3>0 (x, y は自然数なので)。 63の約数の組み合わせを考えます。
(63,1),(21,3),(9,7) それぞれの組み合わせについて、連立方程式を解きます。
* 2x+3y+2=63,x+2y−1=1 のとき、x+2y=2。しかし、x, yは自然数なので、これはありえません。 * 2x+3y+2=21,x+2y−1=3 のとき、2x+3y=19,x+2y=4。 2(x+2y)=8 なので、2x+4y=8。 (2x+4y)−(2x+3y)=8−19 より、y=−11 となり、自然数ではありません。 * 2x+3y+2=9,x+2y−1=7 のとき、2x+3y=7,x+2y=8。 2(x+2y)=16 なので、2x+4y=16。 (2x+4y)−(2x+3y)=16−7 より、y=9。 x+2(9)=8 より、x=8−18=−10 となり、自然数ではありません。 2x+3y+2=21 と x+2y−1=3 がおかしいのではないか。 * x+2y=4 を満たす自然数は (2,1) が考えられるが、これを 2x+3y=19 に代入すると 2(2)+3(1)=7=19 となり条件を満たさない。 f(x,y)=(2x+3y+2)(x+2y−1)=63 について、正の約数の組み合わせは他に (7,9) がある。 * 2x+3y+2=7,x+2y−1=9 のとき、2x+3y=5,x+2y=10 2(x+2y)=20 より 2x+4y=20。 2x+4y−(2x+3y)=y=20−5=15。 x+2y=x+2(15)=x+30=10, x=−20<0 なので不適。 以上から,解なし
検算:
(2x+3y+2)(x+2y−1)=2x2+4xy−2x+3xy+6y2−3y+2x+4y−2=2x2+7xy+6y2+y−2. f(x,y)=2x2+7xy+6y2−y−2 より 2x+3y+2 と x+2y−1の符号が逆転している。 f(x,y)=(2x+3y−1)(x+2y+2)=63を解く。 組み合わせは、(63,1)(21,3)(9,7)
(2x + 3y - 1 = 63) (x + 2y + 2 = 1) x+2y = -1 自然数解なし
(2x + 3y - 1 = 21) (x + 2y + 2 = 3) x + 2y = 1 自然数解なし
(2x + 3y - 1 = 9) (x + 2y + 2 = 7) x + 2y =