数列 1, 1, 4, 1, 4, 9, 1, 4, 9, 16, 1, 4, 9, 16, 25, 1, ... が与えられています。 この数列の第100項と初項から第100項までの和を求める問題です。

数論数列平方数数列の和等差数列
2025/7/1

1. 問題の内容

数列 1, 1, 4, 1, 4, 9, 1, 4, 9, 16, 1, 4, 9, 16, 25, 1, ... が与えられています。
この数列の第100項と初項から第100項までの和を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、数列の規則性を見つけます。この数列は、
1
1, 4
1, 4, 9
1, 4, 9, 16
1, 4, 9, 16, 25
...
というように、平方数が1から順に増えていく数列が繰り返されています。
具体的には、第nn群は12,22,32,...,n21^2, 2^2, 3^2, ..., n^2という数列です。
nn群の項数はnn個です。
第100項がどの群に属するかを考えます。第nn群までの項数の合計は、
1+2+3+...+n=n(n+1)21 + 2 + 3 + ... + n = \frac{n(n+1)}{2}
です。
n(n+1)2100\frac{n(n+1)}{2} \le 100となる最大のnnを求めます。
n(n+1)200n(n+1) \le 200です。
n=13n=13のとき、13×14=18220013 \times 14 = 182 \le 200
n=14n=14のとき、14×15=210>20014 \times 15 = 210 > 200
したがって、第100項は第13群のどこかにあります。
第13群までの項数は13×142=91\frac{13 \times 14}{2} = 91です。
したがって、第100項は第13群の10091=9100 - 91 = 9番目の数です。
第13群は12,22,32,...,1321^2, 2^2, 3^2, ..., 13^2なので、第13群の9番目の数は92=819^2 = 81です。
したがって、第100項は81です。
次に、初項から第100項までの和を求めます。
第13群までの和は、
k=113i=1ki2=k=113k(k+1)(2k+1)6=k=1132k3+3k2+k6=16(2k=113k3+3k=113k2+k=113k)\sum_{k=1}^{13} \sum_{i=1}^{k} i^2 = \sum_{k=1}^{13} \frac{k(k+1)(2k+1)}{6} = \sum_{k=1}^{13} \frac{2k^3+3k^2+k}{6} = \frac{1}{6}(2\sum_{k=1}^{13}k^3 + 3\sum_{k=1}^{13}k^2 + \sum_{k=1}^{13}k)
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n}k = \frac{n(n+1)}{2}
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^{n}k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
k=1nk3=(n(n+1)2)2\sum_{k=1}^{n}k^3 = (\frac{n(n+1)}{2})^2
k=113k=13(14)2=91\sum_{k=1}^{13}k = \frac{13(14)}{2} = 91
k=113k2=13(14)(27)6=13(7)(9)=819\sum_{k=1}^{13}k^2 = \frac{13(14)(27)}{6} = 13(7)(9) = 819
k=113k3=(13(14)2)2=912=8281\sum_{k=1}^{13}k^3 = (\frac{13(14)}{2})^2 = 91^2 = 8281
16(2(8281)+3(819)+91)=16(16562+2457+91)=16(19110)=3185\frac{1}{6}(2(8281) + 3(819) + 91) = \frac{1}{6}(16562 + 2457 + 91) = \frac{1}{6}(19110) = 3185
第13群の9番目までの和は12+22+...+92=i=19i2=9(10)(19)6=3(5)(19)=2851^2 + 2^2 + ... + 9^2 = \sum_{i=1}^{9} i^2 = \frac{9(10)(19)}{6} = 3(5)(19) = 285
初項から第100項までの和は、3185+285=34703185 + 285 = 3470

3. 最終的な答え

第100項:81
初項から第100項までの和:3470

「数論」の関連問題

問題は、真分数を分母の小さい順に並べた数列 $\{a_n\}$ について、いくつかの値を求めたり、和を計算したりする問題です。

数列分数数列の一般項
2025/7/28

真分数を分母の小さい順に並べた数列$\{a_n\}$について、以下の問いに答える問題です。 (1) $a_{15}$ を求め、分母に初めて8が現れる項を求めます。 (2) $k \ge 2$ の自然数...

分数数列分母
2025/7/28

自然数 $n$ に対して、$n+1$ が6の倍数であり、$n+4$ が9の倍数であるとき、$n+13$ が18の倍数であることを証明する。

倍数整数の性質合同式証明
2025/7/28

2つの自然数 $a$ と $b$ が互いに素であるとき、$a$ と $a+b$ が互いに素であることを証明する。

互いに素証明背理法整数の性質
2025/7/28

2つの自然数 $a, b$ (ただし $a < b$)について、以下の2つの条件を満たす $a, b$ の組を全て求める問題です。 (1) 和が160で、最大公約数が8 (2) 積が300で、最小公倍...

最大公約数最小公倍数整数の性質互いに素
2025/7/28

$n$ は正の整数とする。$n, 175, 250$ の最大公約数が $25$、最小公倍数が $3500$ であるような $n$ をすべて求めよ。

最大公約数最小公倍数整数の性質素因数分解
2025/7/28

500以下の自然数の中で、正の約数の個数が9個である数は何個あるか。

約数素因数分解整数の性質
2025/7/28

問題は、与えられた数 (1) 196, (2) 936, (3) 3150 の正の約数の個数を求めることです。さらに、(1) 196 と (2) 936 については、約数の総和も求める必要があります。

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/7/28

与えられた3つの整数(252, 675, 1782)をそれぞれ素因数分解する問題です。

素因数分解整数の性質
2025/7/28

20の倍数で、正の約数の個数が15個である自然数 $n$ をすべて求めよ。

約数素因数分解倍数
2025/7/28