与えられたデータ点 $(-3, -2)$, $(-1, -1)$, $(1, 2)$, $(2, 3)$ に対して、最適な直線 $y = mx$ を求めよ。ここで「最適な」とは、最小二乗法によって決定される直線を意味します。

応用数学最小二乗法線形回帰データ解析最適化
2025/7/29

1. 問題の内容

与えられたデータ点 (3,2)(-3, -2), (1,1)(-1, -1), (1,2)(1, 2), (2,3)(2, 3) に対して、最適な直線 y=mxy = mx を求めよ。ここで「最適な」とは、最小二乗法によって決定される直線を意味します。

2. 解き方の手順

最小二乗法を用いて mm の値を求めます。
データ点 (xi,yi)(x_i, y_i) に対して、yimxiy_i \approx mx_i となるような mm を求める問題を考えます。
誤差の二乗和 SS は、
S=i=1n(yimxi)2S = \sum_{i=1}^{n} (y_i - mx_i)^2
で与えられます。ここで、nn はデータ点の数です。
SS を最小にする mm を求めるために、SSmm で微分して0と置きます。
dSdm=i=1n2(yimxi)(xi)=0\frac{dS}{dm} = \sum_{i=1}^{n} 2(y_i - mx_i)(-x_i) = 0
i=1n(xiyi+mxi2)=0\sum_{i=1}^{n} (-x_iy_i + mx_i^2) = 0
i=1nxiyi=mi=1nxi2\sum_{i=1}^{n} x_iy_i = m \sum_{i=1}^{n} x_i^2
したがって、mm
m=i=1nxiyii=1nxi2m = \frac{\sum_{i=1}^{n} x_iy_i}{\sum_{i=1}^{n} x_i^2}
で与えられます。
与えられたデータ点に対して、
i=14xiyi=(3)(2)+(1)(1)+(1)(2)+(2)(3)=6+1+2+6=15\sum_{i=1}^{4} x_iy_i = (-3)(-2) + (-1)(-1) + (1)(2) + (2)(3) = 6 + 1 + 2 + 6 = 15
i=14xi2=(3)2+(1)2+(1)2+(2)2=9+1+1+4=15\sum_{i=1}^{4} x_i^2 = (-3)^2 + (-1)^2 + (1)^2 + (2)^2 = 9 + 1 + 1 + 4 = 15
したがって、
m=1515=1m = \frac{15}{15} = 1

3. 最終的な答え

m=1m = 1

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