問題は2つあります。 1つ目の問題は、半径 $a$、質量 $M$ の一様な半球の $x$ 軸周りの慣性モーメント $I_x$ を求めることです。 2つ目の問題は、質量 $M$, 長さ $a$の太さを無視できる一様な棒を考える。棒の重心から距離 $h$ だけ離れた位置に固定軸があるときの慣性モーメントを求めることです。(後半の問題については、この問題文だけでは、何をするべきか不明確です。慣性モーメントを求める、あるいは運動を議論する、などが考えられます。ここでは慣性モーメントを求める問題と解釈します。)

応用数学慣性モーメント平行軸の定理力学積分
2025/7/29

1. 問題の内容

問題は2つあります。
1つ目の問題は、半径 aa、質量 MM の一様な半球の xx 軸周りの慣性モーメント IxI_x を求めることです。
2つ目の問題は、質量 MM, 長さ aaの太さを無視できる一様な棒を考える。棒の重心から距離 hh だけ離れた位置に固定軸があるときの慣性モーメントを求めることです。(後半の問題については、この問題文だけでは、何をするべきか不明確です。慣性モーメントを求める、あるいは運動を議論する、などが考えられます。ここでは慣性モーメントを求める問題と解釈します。)

2. 解き方の手順

**1つ目の問題(半球の慣性モーメント)**
半球の慣性モーメントは、球の慣性モーメントを利用して求めます。半径 aa、質量 MM の一様な球の xx 軸周りの慣性モーメント IxI_{球x} は、Ix=25Ma2I_{球x} = \frac{2}{5}Ma^2 で与えられます。半球は球の半分なので、質量も半分になります。ただし、半球の中心は球の中心からずれているため、平行軸の定理を使用する必要があります。

1. まず、質量 $M$ の球の慣性モーメントを求めます。これは既知の値 $\frac{2}{5}Ma^2$ です。

2. 半球の質量は $M/2$ になります。

3. 半球の重心位置は、球の中心から $3a/8$ の位置にあります。

4. 平行軸の定理を用いて、半球の$x$軸周りの慣性モーメントを求めます。半球の中心を通り $x$ 軸に平行な軸に関する慣性モーメントを $I_{半球重心x}$ とすると、

Ix=I半球重心x+M2(3a8)2I_x = I_{半球重心x} + \frac{M}{2} (\frac{3a}{8})^2
ここで、I半球重心xI_{半球重心x} は球の慣性モーメントの半分と考えることができるので、
I半球重心x=1225Ma2=15Ma2I_{半球重心x} = \frac{1}{2} \frac{2}{5} M a^2 = \frac{1}{5} M a^2
したがって、
Ix=15Ma2+9128Ma2=(15+9128)Ma2=(128+45640)Ma2=173640Ma2I_x = \frac{1}{5} M a^2 + \frac{9}{128} M a^2 = (\frac{1}{5} + \frac{9}{128}) M a^2 = (\frac{128+45}{640}) M a^2 = \frac{173}{640} M a^2
**2つ目の問題(棒の慣性モーメント)**
棒の重心周りの慣性モーメント IGI_G は、IG=112Ma2I_G = \frac{1}{12}Ma^2で与えられます。
重心から距離 hh だけ離れた位置に固定軸がある場合、平行軸の定理を用いて、固定軸周りの慣性モーメント II を計算します。
I=IG+Mh2=112Ma2+Mh2I = I_G + Mh^2 = \frac{1}{12}Ma^2 + Mh^2
したがって、I=M(a212+h2)I = M (\frac{a^2}{12} + h^2)

3. 最終的な答え

1つ目の問題の答え:
Ix=173640Ma2I_x = \frac{173}{640} M a^2
2つ目の問題の答え:
I=M(a212+h2)I = M (\frac{a^2}{12} + h^2)

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