問1:
(1) ベクトルのノルムは各成分の二乗の和の平方根である。
∥a∥=22+(−1)2+(−4)2=4+1+16=21 (2) ベクトルの内積は対応する成分の積の和である。
(a,b)=(2)(1)+(−1)(2)+(−4)(3)=2−2−12=−12 (3) cosθ=∥a∥∥b∥(a,b) である。 まず、∥b∥=12+22+32=1+4+9=14 したがって、cosθ=2114−12=294−12=76−12=42−126=7−26 問2:
3つのベクトルがR3の基底となるためには、これらが線形独立である必要がある。つまり、これらのベクトルを列ベクトルとする行列の行列式が0でないことを示せばよい。 A=23101−11−20 det(A)=2(1⋅0−(−2)⋅(−1))−0+1(3⋅(−1)−1⋅1)=2(0−2)+(−3−1)=−4−4=−8 det(A)=−8=0 なので、これらのベクトルは線形独立であり、R3の基底となる。 問3:
(1) 行列 A=[43−6−5] の固有値を求める。 固有方程式は det(A−λI)=0 であり、λ は固有値である。 4−λ3−6−5−λ=(4−λ)(−5−λ)−(−6)(3)=−20−4λ+5λ+λ2+18=λ2+λ−2=0 (λ+2)(λ−1)=0 したがって、固有値は λ1=1,λ2=−2 である。 (2) 行列 A=[6226] の固有値を求める。 固有方程式は det(A−λI)=0 であり、λ は固有値である。 6−λ226−λ=(6−λ)2−22=36−12λ+λ2−4=λ2−12λ+32=0 (λ−4)(λ−8)=0 したがって、固有値は λ1=4,λ2=8 である。 (3) 行列 A=022−2862−10−8 の固有値を求める。 固有方程式は det(A−λI)=0 であり、λ は固有値である。 −λ22−28−λ62−10−8−λ=−λ((8−λ)(−8−λ)−(−10)(6))−(−2)(2(−8−λ)−(−10)(2))+2(2(6)−(8−λ)(2)) =−λ(−64+λ2−6λ+60)+2(−16−2λ+20)+2(12−16+2λ)=−λ(λ2−6λ−4)+2(4−2λ)+2(−4+2λ)=−λ3+6λ2+4λ+8−4λ−8+4λ=−λ3+6λ2+4λ=−λ(λ2−6λ−4)=0 したがって、λ1=0である。 λ2−6λ−4=0を解くと、λ=26±36+16=26±52=26±213=3±13 したがって、固有値は λ1=0,λ2=3+13,λ3=3−13 である。 問4:
問3(1)の行列 A=[43−6−5] の固有値は λ1=1 と λ2=−2 であった。 固有ベクトルを求める。
(1) λ1=1 のとき: (A−λ1I)v=0 を満たす v=[xy] を求める。 [4−13−6−5−1][xy]=[33−6−6][xy]=[00] 3x−6y=0⇒x=2y したがって、固有ベクトルは v1=[21] (またはそのスカラー倍)。 (2) λ2=−2 のとき: (A−λ2I)v=0 を満たす v=[xy] を求める。 [4−(−2)3−6−5−(−2)][xy]=[63−6−3][xy]=[00] 6x−6y=0⇒x=y したがって、固有ベクトルは v2=[11] (またはそのスカラー倍)。