(1) 1次独立なベクトルの最大個数を求めるために、これらのベクトルを並べて行列を作り、行基本変形を行って簡約化します。
A=1428−2−91−133101318−2−5−13−1 まず、1行目を基準に2,3,4行目を0にします。
1000−2−1533−27−6−23−915 次に、2行目を基準に3,4行目を0にします。
1000−2−1003−2−3−12−23624 最後に、3行目を基準に4行目を0にします。
1000−2−1003−2−30−2360 簡約化された行列は、0でない行が3つあるので、1次独立なベクトルの最大個数は3です。したがって、r=3となります。 (2) 前から順に1次独立なベクトルを求めます。
a1 は明らかにゼロベクトルではないので1次独立です。 a2 が a1 の定数倍でないことは明らかです。したがって、a1 と a2 は1次独立です。 a3 が a1 と a2 の1次結合で表せるかどうかを調べます。もし a3=c1a1+c2a2 であれば、
3101318=c11428+c2−2−91−13=c1−2c24c1−9c22c1+c28c1−13c2 これを解くと、c1=1,c2=−1 となり、 2c1+c2=2(1)+(−1)=1=13 であるから a3 は a1 と a2 の1次結合で表せません。 したがって、a1,a2,a3 は1次独立です。 (3) a4 を a1,a2,a3 の1次結合で表します。 a4=c1a1+c2a2+c3a3 −2−5−13−1=c11428+c2−2−91−13+c33101318 この連立方程式を解きます。
1428−2−91−133101318c1c2c3=−2−5−13−1 簡約化された行列から、
100−2−103−2−3−236c1c2c31=0001 −3c3=6 より c3=−2 −c2−2c3=3 より −c2−2(−2)=3 よって c2=1 c1−2c2+3c3=−2 より c1−2(1)+3(−2)=−2 よって c1=6 a4=6a1+a2−2a3